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  2008年 9月 5日(金)   Windows98と1996年の三四郎V1ファイル
原位置試験のデータ整理のワークシートを、だいぶ以前に作っていたはずだが、さて何処にあるだろうと思って探したところ、.JACファイル形式でありました。ところが三四郎v.1がセットアップされているパソコンは存在せず、また三四郎8は、すでに破棄していました。

Windows98のマシンが1台あったので、それにセットアップを試みるも原因不明でセットアップ不能。しかし、再起動時の軽快さは、いまのXPにはない感じです。以前は軽かったんだなぁ、と感心。

次にWindows2000のマシンにセットアップを試みると、なんとかコピーしはじめました。しかし最後の最後で一般保護エラー。。。.JACファイルは読めずじまいでした。
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  2008年 9月 4日(木)   地盤そのものの不具合を原因としたものは対象外
遠方の方からHPを通じて、大雨による宅地の被害の相談を7月から受けていました。先日日本地すべり学会の懇親会で環境地質の稲垣さんから紹介していただいた信頼できる技術者の方に見てもらったところ、概ね変動原因もわかりました。

被害を受けた方からお礼のメールが届きましたが、本当に心が痛みます。事前対策費用については、失う財産・時間・徒労・疲労などを考えると「今なら捻出できる」と書かれていました。それを事前対策にも使う価値があるという社会的な価値観をつくるのが我々技術屋の務めだと思うのですが、いままでの技術者(もちろん私も含めてです)は明らかにサボっていたわけです。

住宅性能保証機構にも尋ねたそうですが、「地盤そのものの不具合を原因としたものは対象外」と冷たい対応だったそうです。住宅に関する不具合すべてを補償するとの誤解を招かないように「住宅不同沈下保証機構」に名称変更した方が良いと思います。

この地盤補償については、取材に来られるマスコミの方々も同様に苦情が多いと言われています。まず擁壁などの変状等は対象外であることがわかりにくいこと、地盤調査と地盤改良がセットになっていてそれぞれの独立性が無い(両者がグルになっているように感じられる)というのが二大苦情だそうです。

地盤改良業者も不同沈下保証会社もビジネスなので、少しでもリスクがあると感じれば地盤改良に誘導して営業利益を得ようというのは当然の行為ですから、依頼側が賢くならなくてはならないということもあると思います。当社の地盤は、7mの谷埋め盛土ですが、提示されたSWサウンディングは1〜2mで良好地盤となっていましたので、何が何でも地盤改良に誘導しようということは私の場合には感じませんでしたが、しっかり資料調査などをしてSWの結果の妥当性を堅守することはないのだということははっきりわかりました。それだけの経費がかけられていないということです。

実際SWを実施する業者の費用は、1宅地当たり25000〜30000円くらいだそうです。数千万の買い物をするのに、それが根拠となることを良しとしていることも問題と感じてもらうようにしなければなりません。5千万円の住宅を購入するとすれば、地盤の信用に0.05%の調査費しかかけていないことになります。少なくとも国家の防衛予算を参考にして総額3%くらい(150万円くらい)はかけることが必要だということを常識化したいと切に思います。

手始めに、住宅販売会社筋の情報のみで購入するということを「とんでもない行為」と感じる空気を作りたいですね。中立な技術者のセカンドオピニオンがないと「無謀」「むちゃくちゃ」と言われるような空気が欲しいです。調査をするには費用がかかりますが、資料だけでも住宅販売会社筋の説明が不足しているか、また嘘をついているか等はわかると思います。セカンドオピニオンをうけた技術者は、「大丈夫」とは言えないかもしれないけれど「とんでもないからやめなさい」とは言えるわけです。

地質調査業界や建コン業界は、公共事業を主体でやってきましたので、市民側から見ると浮世離れしているような調査対策メニューに陥っているようにも思います。確かに、世のために公の仕事をしているという自負も大切ですが、街の工務店のように地域の安心の為に働くことから見直していくことも大切です。少なくとも、一般の方々からの相談事に対して、”役所に住民側で仕事をしているというのを見せるのはマズイから相談に乗れない”(コンサル側の心理は「君子危うきに近寄らず」)というようなことが恥ずかしいことからの決別が急務でしょう。
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google ストリートビュー
どんなものかと思って検索し、表示させてみると、なんと当社のところもストリートビューでみることができるではないですか!画像は間違いなく盆明けから最近までの間のものです(植木の剪定後なので)。こんなふうになるだ。。。でもストリートビューをonにしたまま他の作業を使用とすると、めちゃくちゃ遅くなりましたので、相当マシンに負担がかかるのだろうと思います。
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  2008年 9月 3日(水)   鳥取県はたいしたものだ
昨日の朝日新聞生活面「わが家のミカタ」を読んでいたら、一次スクリーニング後の大規模造成地マップの公表をしているのは、川崎市と鳥取県で、川崎市がとてもぼかした表現なのに対し、鳥取県は住宅地図レベルの精度で公表していると書かれていました。ということで調べてみたところ、下記のような違いがありました。

鳥取県の大規模造成地マップ(一次スクリーニング後)
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/190090/マップ(裏面).pdf


川崎市の大規模造成地マップ(一次スクリーニング後)
http://www.city.kawasaki.jp/takuchibousai/takuchitaisin/daikibomoridomap_40.pdf


朝日新聞の記事を見た、別のマスコミの方も電話してこられ、「川崎市では土地の資産価値が下がるということで、住民集会の取材もなかなかさせてもらえない」という話でしたので、都市と田舎は住民の気持ちの面でも相当に違うのだなぁということがわかります。実は私は鳥取県出身者なので、鳥取県の公表のしかたをとても誇りに思います。片山イズムが活きているからでしょうか。私の感覚ではこの公表がプライバシーに関わるものでも、資産下落に関わるものでもなく、「知らないことの安心」「(外向きに)知らせないことによる強がり」よりよほどまともなことだと思います。

いま鳥取県と川崎市を対極にしていますので、川崎市の公開のしかたが不十分という印象を持たれるかもしれませんが、一次スクリーニング実施の他の20足らずの自治体はいまだに公表していませんし、その他大部分の自治体は調査すらしていません(シランふりをしているというのが正解だと思います)。そういう自治体では住民側から突き上げないといけないのでしょうね。それをかんがえると、川崎市も極めて立派な公表をされています(特に一番最初に公表されたという功績はすばらしいと思います)。

この宅地谷埋め盛土地震時防災への本格的な取り組みは、川崎市の例でもあるように、住民感情の難しさがあって簡単ではありません。ところがです。こういう報道が多くなったからだと思いますが、最近宅地擁壁の変状補修・補強に関する問い合わせが増えています。谷埋め盛土が危ない→擁壁も危ない、という連想で前々から不安に思っていた擁壁に対する懸念が顕在化してきたのだと思います。

地盤工学会などの発表でも、ブロック積み擁壁を地震時に倒壊させない方法についてのテーマも何度か聞いたことがあります。「盛土を守るためのブロックをさらに守るというのは本末転倒ではないか」という質問も出ていましたが、地震時にブロックだけでは盛土を守れないということに関して最近まで擁壁屋(メーカーおよび土質技術者)さんですら無知だったわけですから、いたしかたないと思います。

中越沖地震で倒壊した大型ブロック擁壁(たまたま崩れた土砂の上に家屋はありませんでしたが)


地震時の倒壊防止用に施工された排水補強パイプ(PDR)工事(東京都)


排水補強パイプはどこでも施工できます(協会員限定などの制約条件は一切ありません。そもそも協会自体ありませんし)が、下記の東日本企画さんは、長年施工されていますのでノウハウがたくさんあります。

排水補強パイプの施工は東日本企画
http://homepage3.nifty.com/hnk/index.html
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  2008年 9月 2日(火)   「盛土は地震ではじける時限爆弾」

本日の朝日新聞朝刊の生活面「わが家のミカタ」に、先日取材にこられたときの記事が載っていました(神田剛記者の取材)。著作権の問題がありますので、詳細は新聞を見てください。この中で、最後に「盛土は地震ではじける時限爆弾」という釜井先生の名台詞が載っていました。

縮小画像でも「対策工事に自己負担の壁」が読み取れると思います。新聞記者の方の本心なのか、読者のことを考えてのことなのかわかりませんが、このベースには「防災対策はお上がやること」という発想があります。この事業が法制化されるだいぶ前から、谷埋め盛土の防災を考えるグループでは、市民が自分と家族の「命と財産」を守るための完全な民間事業として成立するように対策工を考えてきました。当時は個人の財産である宅地に公費が出るということは想像だにできなかったからです。

法制化の時に、1/2公費負担となりました。国が防災を積極的に進めようということは良いことなので文句はないのですが、これでまた「防災はお上がやるもの」という意識が宅地にもはびこってしまうのではないかという一抹の不安がありました。説明会で「地価が下がる」等の反対意見が出ているそうなので、「防災のお上頼り」が強くなってきたのではないかとますます不安になってきました。

調査は全額公費で行われますが、そうなると形式的な公平さというものが重要になり、危険度によるメリハリがなくなってしまう危惧もあります。形式を整えることに労力を使いすぎて、よくよく考えないといけないところが疎かになるというおそれもあります。一番の危惧は、やたらに受注能力の高い大手中堅のコンサルが、ビジネスライクにあまり訳のわかっていない技術屋さんをこの事業に投入するのではないか、ということかもしれません。注目されている最初のうちはそういうことはないでしょうけれど。。。裁判仕事をするとよくわかりますが、財産のかかった真剣勝負は、未熟な技術屋さんでは・・・つらいとおもいますよ。


これも釜井先生が、西宮市豊楽町の谷埋め盛土変動地において、被災から13年経過した最近に地元の方から入手された床下の写真です。噴砂・噴水跡がくっきりと写っています。谷埋め盛土の地震時滑動崩落は、これにより間違いなく液状化が原因だと言えます。「わが家のミカタ」にも中越沖地震の被害で現在地下排水対策(宅地耐震化工事の第一号)が行われている山本団地の方が、「地面から水が激しく噴き上がったんです」と証言していることが書かれています。

柏崎市は砂丘であるので何とも言えないのですが、西宮市豊楽町の盛土は液状化するような緩い砂で盛ったのでしょうか?たぶん違います。時間の経過とともに、盛土は液状化するような緩い砂層を形成するのです。

「いい加減な民間の盛土は危ないが、ちゃんと締め固められた公的機関の造成は大丈夫」というあまり根拠のあるとは思えない迷信が語られることが多いのですが、この偏見はたぶん間違いです。そう言っている人が「ちゃんと」側にいたという免罪符として利用したいのでしょう。しかし、いい加減な盛土は、比較的短期間に液状化準備OKとなるに過ぎません。「ちゃんと」の盛土も時間の経過とともに準備OKになります。


8月末の豪雨災害で、八王子の分譲住宅がひっくり返りました。これもまたフットワークの軽い釜井先生から送ってもらった写真ですが、崩壊した盛土は小さな谷(O次谷)を埋めた盛土だったようです。あんしん宅地のメンバーが、造成の経緯や造成業者等々を調査されています。

「盛土は地震ではじける時限爆弾」だけでなく、「盛土は豪雨でもはじける時限爆弾」ということのようです。

我々は、谷を埋めて平地を作るということを無批判に受け入れてしまっていたために大きな負の遺産を抱えてしまいました。大阪の林道づくりの名人が、谷に林道の水を誘導すると崩壊するので、谷の部分の縦断をわざわざ高くして、山腹斜面に雨水を垂れ流しにするという方法をとられていますが、そうした玄人の智恵が必要な時期になっているのかもしれません。そういえば、古墳などの盛土は決して谷を埋めて作られてはいませんね。非現実的かもしれませんが、谷底レベルまでをまず全部切って、その後尾根部にも全部盛土をして盛土の中の谷を排除するという方法もあるのかもしれません。核シェルターなど地下室も作りやすいので良いかも。。。
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  2008年 9月 1日(月)   肉食
昨日は子どもの夏休みの最後だったので、焼き肉を食べに行きました(関連はありませんが)。穀物は牛の飼料となって肉として出荷されるわけですが、穀物を穀物として取得することから比べると10倍効率が悪いのだそうです。肉など食わず、穀物として食べると全世界の人に食料が行き渡って平和になる、、、などということは現実味がない話ですね。

上杉隆著『ジャーナリズム崩壊』を、先日大雨で足止めを食らった小田原駅で買って、帰りの新幹線で読んでいましたが、とても面白い。ジャーナリストとAPなどの通信社とは本質的に違い、速報性が重要視されるのは通信社で、ジャーナリストはそうではない、という話は目から鱗・・・でした。

前々から言われていることですが、記者クラブ、「一部週刊誌・・」「・・・がわかった」等々、日本の新聞社は相当マズイところにあるように思えます。その根本にあるのは、ここでもまた「匿名性」。。。C国がマイクを向けられると条件反射的に国家の良いことしか言わないが、その反動として匿名ネットで燃え上がる、という話に似ているのかもしれません。

「匿名での主張」というのは、よほどのことがない限り合理性を持たないように思います。自治会長をしているときにも匿名の苦情電話が多々ありましたが、匿名ではイタズラか本当に困ったことなのかわかりませんので「無視します」と宣言して無視していました。その後発信番号非通知電話はすべてシャットアウトする設定にしましたので、いまはそういう被害には遭いません。

肉食は伝統的な日本食とちがっていろいろな病気を引き起こす、という話もマスコミ発ですが、肉食にかわってきて平均寿命がどれくらい延びたかはあまり言わないようです。功罪があるという当たり前の話をせず、白か黒という単純な話が好きなのも匿名が許されているからでしょうか。
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