平成13年度技術士口頭試験速報

2001.12.3.より掲載

受験者 受験日 部門 科目 掲載日
1 Oジオ K氏(34?) 2001.12.1. 建設部門 土質基礎 2001.12.3.
2 M.T.さん 1997.12.8. 応用理学 地質 2001.12.11.
3 M.U.さん 2001.12.8. 建設部門 建設環境 2001.12.11.
4 Oジオ O氏 2002.1.25. 総合技術監理 林業 2002.1.26.
5 ET社 M氏 2002.1.29. 総合技術監理 建設 2002.1.29
6 Oジオ H氏 2002.1.29. 総合技術監理 建設 2002.1.30.
7 C地質 M氏 2001年度 林業部門 森林土木 2002.5.2.

建設部門 土質基礎 2001.12.1.口頭試験 OジオK氏の場合

<入室まで>
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新宿ワシントン新館

10:00
5Fエレベータホールで受付を済ませる。私の面接時間は11:30なので時間の余裕はかなりある。
控え室へ案内される。控え室は2部屋あり、片方に案内された。控え室はホテルのシングルで、ベッドを取り払った部屋に椅子が15個並べてある。
控え室にはすでに10人くらい座していて、天井を見上げる人やイヤホンで音楽を聴きながらリラックスさせている人などがおり、個々に緊張をほぐしているようだ。
控え室に居る10人は30代後半から50代の面々だろうか。平均年齢43才ってところだろうか(暗算で平均値を出して私の緊張度合いを測ってみる→大丈夫そうだ)。

10:30
係員が控え室に入り、最初の受験者の番号と名前が呼ばれる。(あぁ、これからか)と思っていると、次々に係員が入って来て名前を呼び始める。(一度に何人面接するんだ?)と思っていたら、結局7人も呼ばれた。控え室は2部屋あるので、都合14人同時面接だ。(この中で2人くらい落とされるのだろうなぁ)とネガティブな気持ちになる。みんなどんあ気持ちなんだろうか、と思うが、控え室では皆沈黙を頑なに守っている。何も話してはいけないような雰囲気になっていた。
緊張をほぐしにタバコを吸いに喫煙室に行く。喫煙室(もちろんシングルの一部屋)では3人ほどがタバコを吸っていた。その内の一人がしゃべり掛けてきた。「この部屋には空調が必要ですね。」この言葉をきっかけに、喫煙室は皆の緊張をほぐす部屋となった。よもやま話をしているうちに、皆話したくてうずうずしているみたいであることを知った。またこの部屋では次の情報を得た。
・今日12/1が面接のスタート日である
・今日のスタートは10:30である
・土質及び基礎の科目は12/1と12/8の2日に分かれて行われる
喫煙室ではJGS委員会で一緒の清水建設の人とも会うことができ、健闘を誓い合った。またその委員会の委員長である○○先生が筆記試験で落ちたことを聞き、大変リラックスできた(失礼!)。

11:00
喫煙室で情報交換を行い、控え室に戻る。情報を得た人と控え室でよもやま話をするところまでリラックスできた。

11:25
試験室まで案内する係員は男性3人、女性4人であった。自分の担当が女性ならば必ず合格する、と暗示をかけ、係員の入室を待った。

11:30
受験番号を名前を呼ばれた。女性であった。(よし!もらった)控え室では何も勉強していない。緊張をほぐていただけである。


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<面接>
面接は21分であった。雰囲気としては和やかだったと思う。
私は質問以外のイラン事を言ってしまったり、背景などを多くしゃべってしまうクセがあり、実際に今回の面接でも多く出ました。しかし、内容は相手はそれなりに理解してくれたような顔だった。
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國「C234番の國眼です。失礼します。」と普段には見られない歯切れの良さで声を出し、入室した。
試験官は2人。向かって右側(A)が43才くらいのメガネを掛けた色黒。地盤工学会で見たことがある。血色がやたらとよい。民間のゼネコンかコンサルだった。向かって左側(B)は50才くらいのコワモテ顔。学者だろう。

A:それでは口頭試験を始めます。
國:よろしくお願い致します。

A:まず、技術士試験の受験の動機について聞かせて下さい。
國:はい、私は建設コンサルタントに従事しております。建設コンサルタントは、依頼者の問題を解決し、わかりやすく報告することが最大の目的であります。また多くの場合依頼者とは初対面となります。このような場合、技術士の資格があると、相手に技術的な安心感や信頼・信用といったことを理解していただきます。そういう意味において、この資格は私にとって不可欠なものでありますので、受験しました。

A:わかりました。それでは國眼さんのこれまでの経歴について質問します。この経歴書を見ると、斜面とか地質に関連したものが多く記述されています。あなたは地質の技術士をお持ちですか?
國:(経歴書に書いていないので持っていないことはすぐわかるだろうが!)いえ、持っておりません。

A:それならどうして土質及び基礎の科目で受験されたのですか?
國:はい、経歴書に書いているとおり、私はこれまで斜面の安定化に関する業務を多く行ってきました。斜面の安定化対策を行う場合、まず現場に行って現地の事象や斜面の安定解析、対策工の検討に際して定性的な評価や仮定を行います。次にそれをさまざまなアプローチによって定量化させま、それを検証します。
前者と後者はいずれも地盤工学に不可欠な要素であると考えます。また私は大学で地盤工学を専攻してきていますので、現在の業務もその延長線上にある、という風に考えます。以上の理由から土質及び基礎の科目で受験しました。

A:よくわかりました。それでは、次に経験論文に関して質問します。まず1番目の論文では落石対策について書かれています。この中で『逆解析によって地目や地質に関する諸数値を求めた』とありますが、この逆解析とはどういうことですか?またそれによって得た値やその意味などについて説明して下さい。分けて答えてもらって結構です。
國:はい、まず逆解析の意義について説明します。今後発生すると予測される落石について解析する場合、解析に用いるパラメータや落石の条件などを事前に設定する必要があります。このとき、使用するパラメータによって落石のエネルギーなどの諸量が大きく異なります。つまり予測する条件の設定には細心の注意を払う必要があります。対象とする現場でこれまでに落石が発生した場合にはそのときの条件を再現することでパラメータの精度を高めることができます。これを逆解析と呼んでいます。具体的には、落石の経路の地質が岩か土砂か、経路の途中には樹木が生えていないか、などによって落石経路の条件を設定し、トライアルを行うことによって実際に発生した落石の到達距離や構造物の破損状況を照らし合わせて妥当かどうかを確かめます。以上が逆解析に関する説明です。
次に今回得られた数値に関してですが、経験論文には細かな数値まで示しておりませんでしたので、ここでご説明します。まず諸数値の数値、とは地盤の反発係数のことです。この反発係数とは上から落石が発生してどの程度反発するかを1を最高とする係数で示したものです。この係数は斜面に対して直角方向と平行方向に分けて考えています。具体的には岩盤であれば1に近い0.9程度、土砂や崖錐であれば塑性状態に近いので0.7や0.8程度となります。また植生のある、なしについてもその数値の吟味を行っており、地目や地質などによってこの斜面で6つほどに分けております。

A:わかりました。それでは2つ目の論文について質問します。まず、大した問題ではありませんが、「腐植土」と書かれている「腐植」が「腐食」になっています。文章中何カ所かに出てきています。
國:申し訳ありません。以後気を付けます。
A:大丈夫ですよ。(何が大丈夫なんだ????合否の結果には影響しませんよ、という意味なのか?)
A:本文についてですが、今回対象とされた地すべりは一度過去に発生した地すべりだ、ということで、一応当時には安定した、という風に思うのですが、このあたりを含めて、地すべりの発生機構について説明して下さい。國:はい。今回対象としました地すべりは、論文にも書いていますように、地震動による揺れで発生したものではなく、地山の地下水構造が地震を契機として変化し、異常なほどの量が対象地に流れてきて発生したことを突き止めました。実は過去に一度発生した場合と言うのは、1946年の南海大地震のときであることを確認しております。当時現地では周辺の畑が水浸しになった、ということを聞いております。
そして今回の地すべりが発生したあとのすべり面や滑落崖などからは多くの湧水が見られました。この湧水はしみだしという生やさしいものではなく、吹き出していました。
すなわち、南海大地震と今回の地震の両方において、対象地では大きな圧力を受けた地下水によって発生した地すべりであると考えています。

A:なるほど、地震で周辺の地下水構造が変わってその地下水が被圧され、その圧力を解放しようとするために地すべりが発生したのですね?
國:(圧力を解放しようとする?よくわからんが)ええ、そのとおりです。
A:そうすると、地震と被圧地下水による地すべりの発生、という新しい知見を得られたわけですか?
國:はい、そうです。
A:その理論はどこかでご発表になりましたか?
國:はい、1995年付けの土と基礎に、特徴と対策について「報告」という形式で投稿し、掲載されました。
A:なるほど。地盤工学会には入っていますか?また委員会は参加されていますか?
國:はい、入会しています。委員会につきましては、昨年度には地盤のFEMに関する調査委員会に参加しました。今年には土構造物の品質に関する研究委員会に参加しております。

A:わかりました。話が脱線してすいません。先ほどの経験論文に戻りますが、腐植土に関して沈下計算を行われていますね。これはどのような解析方法で実施されたのですか?概要を説明して下さい。
國:はい、腐植土からのサンプリングが困難でしたので、調査時に土質試験を行うことはできませんでした。そこで、概略の沈下予測として、圧密降伏応力と圧密係数などについて文献などに示される一般値を用いました。その結果、この腐植土層の沈下量は人家周辺部で4p程度発生することが予想されました。この概略結果を受けて論文にも示しているように集水井の位置をずらしたわけです。集水井工事の実施時にはブロックサンプリングを行うことができましたので、このとき実際に土質試験を行いました。この結果を予測した箇所へ反映させると、3.5pとなり、概ね当初の検討が正しかったことがわかりました。

A:わかりました。それではまた業務経歴に戻ります。ご経験を見ますと斜
面対策がほとんどのようですが、平成6年に軟弱地盤対策調査、設計とあり
ますが、この概要を説明して下さい。
國:(経歴書のあぶり出しに見事に引っかかりましたね)はい、これは道路の改良事業で、旧河道沿いに新しい路線の計画がなされました。私が対応したのは橋台のアプローチ道路の高盛土対策でしたが、私が着手する前に予備設計が実施されておりまして、軟弱地盤に関する指摘がなされておりました。私はこの軟弱地盤に関して地盤沈下、液状化、側方流動の3つについて調査や試験を行い、地盤解析、および対策工の検討を行いました。

A:わかりました。それでは技術士の義務について述べて下さい。
國:はい、三大義務として、信用失墜行為の禁止、名称表示に関する項目、そして業務上知り得た内容に関する守秘義務があります。そしてこれに加えて技術士補の業務の制限等に関する項目が追加されました。

A:はい。えーと、それでは昨年技術士法が改正されて、さらに二つの項目が付け加えられたかと思いますので、それについて説明して下さい。
國:正確には把握しておりませんが、@技術士の継続的な技術向上を進めるための項目CPDと、A技術者教育に関する項目JABEEだと思いますが。
A:CPDについては正しいです。もう一つの方は、、、えーと。。。えーと。。何でしたっけ?(B氏に聞く:おまえも忘れとるやないか!)
B:公益に寄与する、ですよ。
A:あ、そうです、公益に寄与するために技術士が目指す方向について追加されました。すいません。(試験官が謝ってどうする!)
國:すいません。勉強不足でした。
A:私も含めて勉強しておきましょう(笑)。

B:それでは私の方から一つ。
國:はい。(やっとBが質問してきた。これにちゃんとこたえれば大丈夫だろうか)
B:落石対策について論文を拝見しました。落石エネルギーに着目した論文はとても興味深く思います。
國:ありがとうございます。
B:落石エネルギーに着目した対策、ということですが、解析や対策などに関して最近の傾向や変化などについてご存じでしたら説明して下さい?
國:(待ってました!)はい。落石の現象や発生メカニズムなどの本質的な事象につきましては、自然が相手でありますので、これまでや最近、そして将来も変わることはないと思います。ただし、その解析手法やアプローチ法などは技術の進歩によって変化していくものだと考えます。落石対策工でたとえますと、以前ではコンクリートや鋼材などを用いて落石の衝撃力に力で抵抗するような「剛」な施設が多く用いられていたかと思います。具体的にはロックシェッドや落石防護擁壁などです。しかし最近ではワイヤーやネットなどを用いて「しなりやたわみ」でエネルギーを吸収させるような「柔」な構造を持つ対策工が多くなってきました。柔構造の材料は軽量で搬入も容易であり、施工性が高いことが特徴です。また柔構造とすることによって、従来ではロックシェッドなどが必要であった場所でもリングネット程度の比較的安価な施設でも対応が可能となり、経済的な側面からも技術の進歩が見られると思います。解析手法につきましては、コンピュータの発達などにより数値解析が身近になってきたこともあって、複雑な落石の挙動を逐次解析したり多くのパラメータを一度に解析することも容易になりました。そして対策に当たってはこれらを反映させた運動エネルギーを用いて対策工を決定することが可能となってきました。私たちコンサルタントは、多くある解析手法や対策工のうち、どの場合にはどれを用いるべきであるか、などについて理論的背景を踏まえて使い分けを行っていく裁量が求められていると考えています。

B:(柔と剛のところでよくうなづいて)よくわかりました。それで結構です。
A:それでは他にありませんね?
B:(うなずく)
A:そしたら面接を終了します。ご苦労さまでした。
國:ありがとうございました。よろしくお願いします(何を?)。

[コメント]
「質問に答える」のではなく「答えられる質問を誘導する」ということがちゃんとできていますのでOKです。


応用理学部門 地質 M.T.さん (1997年受験ですが、ちょうどいま届きましたので、こちらに掲載しておきます) 

※紙文書をOCRしたものですので、誤変換があるかもしれません。ご了承ください。

平成9年度応用理学部門(地質・斜面災害地質)口頭試験状況
1997年12月8日11100予定
11:04に呼ばれた。
試験官2名1二人とも面識なし。片方の人は目つきが優しく、片方の人は目つきが鋭くおっかない感じ。

@質問:業務経歴を述べてください。
昭和59年4月、日本綜合建設鰹シ本支店に入社。地すべり調査をはじめる。
昭和60年4月、財団法人土木研究センターに出向し、さらに同財団から、建設省土木研究所砂防部地すべり研究室に部外研究員として出向。「地すべり地における道路土工の設計に関する試験調査」という名目で、実際には切土地すべりの実態について把握を行った。
昭和61年4月、地附山地すべり対策工事(深礎杭)に地質判定を目的として9ヶ月従事。
昭和62年1月から日本綜合建設鰹シ本支店に戻り、地すべり対策、急傾斜地崩壊対策の調査・機構解析・設計業務を行ない、平成3年4月からは、その指導の業務も行っております。

A質問1地附山地すべりの原因について述べてください。
土木研究所にいるときに、地すべり土塊の中に最も早く入る調査に同行いたしましたが、具体的には私の課題ではなかったので細かいことは述べられません。しかし、深礎杭の切刃の地質状況に附いて把握を行なう仕事をいたしましたので、その事から述べると、非常に多くのすべり面が把握されておりましたので、古くから地すべりを繰り返していた斜面であることは事実であると思われます。こうした個所にバードラインという道を作っだということは、少なからず影響はあるものと考えます。
また深礎杭の位置で、施工していた時期については、非常に地下水が少なかったのですが、地すべり直前状況を聞きますに、非常に湿地化した個所も多く、確認されたすべり面の多くも含水比400%を超える状況もございましたので、1985年の梅雨の累積降雨は非常に大きな誘因となっていたことは事実であると考えます。

B質問:道路建設がそんなに影響したとは思えないんだけど(非常に怪言分そうに)、通常あんな速度では動くことは想像もつかないのだけれど、その辺の状況はどうだったんですか?
私も映像などで非常な驚きを感じました。発生直前に土木研究所の砂防部長が地すべり頭部を視察し、まあすぐに行ってしまうことはないだろう。」と述べられたようですが、地元の川上先生は、非常な危機感を持っておられて、ちょうど地すべり末端付近に行かれたということで、松寿荘の人たちの避難を真っ先に指示されたと聞いておりますし、斉藤豊については、地すべり頭部に上がっており、亀裂が拡大していく様を見て、「これはすごいことになる」と判断して早速連絡に走られたと聞いております。これらは偶然ではなく、あの斜面について多くの人達に危機感があったということであると考えます。また、地すべり発生地に、地すべり対策を行なっていたボーリングオペレーターがおりまして、、、、

C質問=わかりました。わかりました。(あきれたように)地附山の話は終わりにしてダム湛水域での漏水に関して調査方法について述べてください。
あまり経験したことはないのですが、逆に漏水した事例をもとに述べますと、その現場では上流域に非常に大きな断層があり、破砕帯も非常に顕著でありました。湛水時に、その破砕帯まで水が到達ししたときに、尾根を越えた横の沢に漏水が始まったということです。したがいまして、淡水域の亀裂系・断裂系などについては、十分な踏査を行なって把握することを基本とし、認められた場合には、通水する可能性について、ルジオンテストなどを実施することではないかと考えます。

D質問1そんなことがあるんですか?ほかに何かありませんか?(非常に不満そうに)
恐縮ですが、砂防ダム程度の調査しか行ったことがございませんで、お答えはこれ以上無理がと思います。

E質問:地すべりの搦'杏を多くやられているようですが、地すべり学会での発表はなされているのですか?
昭和61年に調査いたしました切土地すべりの実態について発表を行なった程度でございますが、経験問題でも書きました大倉のことについては、発表の準備を進めております。

F質問1あなたは合格すれば、応用理学部門の技術士になられるわけですので、少し一般的なことを質問いたします。透水係数の概念について述べてください。
ダルシー則の話でしょうか?
G質問:そうです。
ある地盤に地下水が存在するときに、その地下水頭に傾きがある場合に地下水は動こうとするわけですが、どの程度動きやすいかというのが、透水係数でしてp/secというような速度のような単位で示されます。
H質問1それを具体的に簡単な式で述べてもらえますか?
式ですか?透水係数は先の単位でkで示されて、、、動水勾配は高さを距離で割りまして単位はなくなるのですが、たしかiでしめされて、、、
@質問1そうですそうです。そういう関係をひとつの式で述べられませんか?たとえば、Q=とか言う形で、
Qは流量ですから、動水勾配がかかったときに透水係数が影響するのだから、、、
J質問1そうですそうです。Q=、、、
え一と、、Q=kかける、、、i、、、(Q=k・i・AなのにAはいえなかった)

K質問1そうです結構でした。ところで、あなたが解答した問題のうち、洪積世と沖積世の地層の建設工学的な違いについての点数が低いのですが何か追加することはありますか?
(復元解答は作成していたが、どういう風に書けば良いかについては全く検討していなかった)、、、あれを書いたときには、N値の取扱で悩んでいたものですから、そのことに終始してしまいましたが、、、、
L質問1(しょうがねえなあという顔をして)あなたが解答したフォッサマグナについても、得点が低いのですが何か追加することはありますか?
(そろそろ立ち直りかけて)どうしても地すべりを取り扱うことが多いものですから、地すべりの話に終始してしまいましたが、構造地質の視点から摺曲構造が発達していることや阿部フォッサと北部フォッサとの違いについても記述すべきだったと思っています。

M質問1あなたが解答した地質的不連続面についても、得点が低いのですが何か追加することはありますか?
(再び完全に打ちのめされて)先ほどと同様に地すべりの視点ばかりでしたので、地殻の中のコンラッド不連続面やマントルとの壌のモホロビチッチの不連続面などの不連続面について記載することが必要であったと考えております。

N質問1技術士の義務について述べてください。
信用失墜行為の禁止・秘密保持義務・名称表示の義務です。
O質問:名称表示の義務についてもう少し具体的に述べてください。
私が受験しているの・は.応用理学部門であるわけですが、技術士を名乗るときに応用理学部門であることをはっきり述べなくてはならないというようなことでしょうか?
P質問1(怪調そうな顔で)う一ん。もう少しありませんでしょうか?
高等で専門的応用能力を必要とする事項に関する計画・研究・設計・分析・試験・評価またはこれらに関する指導の業務を行なうのが技術士なわけでありますが、こうした業務を行うに当ってきちんと部門を明示する必要があるということだと思っております。
(ここからは試験官同士の会話)そうではなくてですねえ、、、まあまあいいじゃないですか、、、しかしですねえ、、、それではどうもご苦労様でした。
といことで退室しました。
退室したときの時間は、ll:30でした。


M.U.さん 建設部門 建設環境 2001.12.8.口頭試験

技術士試験について
 8日行ってきました(建設環境)。
 取りあえず突っ走ったという安堵感と、
 内容が無くやばいかなという不安が交錯しております。

 時間は20分弱でした。E 学者風の方(50歳くらい)と、F 国交省のキャリア(40歳くらい)の2人。
 経歴についての説明
 体験論文について
 専門について
 建設一般について
 技術士の義務と、公益確保についての説明が主な内容でした。

 E 経歴は(簡単に1分程度で)・・・
  =A 文系の大学卒→家庭の事情で建設業入社→作業員、現場代理人→ISO(品質・環境)統括責任者 で現在に至っております
 体験・・・
  ・E 概要 =A 筆記試験に書いたとおり、説明
  ・E 発注された背景は=A 地元の要望からと回答
  ・E 苦労した点 =A 通常はこの土質ではモルタル吹付け→発注者も当初は納得されなかった点
  ・E 網を張る理由(植生の観点から)
   =A 1、落石防止(これは植生とは関係ないがと前置き) 2、緑化基盤材の流亡を防ぐ
  ・E この工事は法面の構造計算等が必要になりましたね。これらも含めてご自分でやられたのですか?
  =A いえ、その点においてはコンサルの方に手伝っていただきました。 (ここで、二人共顔を合わせた。やばかったかな?)
  ・E そのコンサルは、発注者が分離発注されたのですか?
  =A いえ、自分が協力してくれるコンサルを探してお願いしました。
 専門・・・
  ・F 環境面に配慮するとコスト高になる。どういう場合に環境面に配慮した工法が優先されるか?  
  =A ケースバイケースですから・・・。すみません、今は思いつきません。 
  ・F では、具体的に環境面を優先して採用してもらった例は?
  =A グランド工事をしたときに、当初はマサ土だけを表層に使うが、
     表層の中に特殊な材料を入れ込むことで植生を活性化させるという工法を採用してもらいました。これでライフサイクルコストとしては結局は植生が長持ちしてコストダウンになるし、また公園ということでみんなが集まる場所だから環境に配慮した工事の方がいいということを説明しました。また、地元民にメリットを説明し、発注者に陳情してもらいました。
  ・F 現在の環境面の問題を言って下さい
  =A 地球温暖化、ヒートアイランド現象なでです。緑化について言えば植生するにあたり周囲の環境に合わせるべき郷土の種子を使うような流れになってきています(このあたりは、意味が繋がっていない・・・)。
  ・F では地球温暖化について、建設環境の立場からするべき提言は?
  =A まずは緑化です。CO2を緑が吸収してくれます。最近では、屋上緑化も盛んです。 
  ・F 緑化以外で何かありませんか?
  =A え〜、すみません。すぐには思いつきません。
  ・E 緑化以外に環境面で実際取組んだ対応は?
  =A これはこれからやろうとしていることですが、水質浄化です。具体的には、河川工事に伴なうヘドロの除去です。対策としては、浚渫や覆砂(砂を上から撒く)などがありますが、私は浄化剤の散布がおもしろいと考えています。浚渫だと、掘削除去したヘドロの処分地をまた考えなければなりません。
  ・E 浄化剤はどうやってヘドロを除去するのですか?
  =A 生化学的に分解させるのです。
  ・E ほう、分解ですか
  =A はい、微生物で分解させます。
  ・E なるほど
  ・F 技術士の義務と倫理上の責務について応えてください
  =A まず名称表示に関する義務、次に信用失墜行為の禁止義務、秘密保持の義務、公益確保の責務、資質向上の責務です(すらすらと言えた)
  ・F 公益確保の責務の点ですが、建設業を行うにあたり地元民からいろいろとクレイムがくることがあります。この点において、あなたはどういう対処が有効だと思いますか?
  =A はい、まずは自分でも行っているのですがワークショップの活用です。やはり、コミュニケーションをとることが一番です。
  次に、当社で実際行っていることですが、HPに工事の進捗状況の公開です。もちろん、発注者と協議の上で公開しています。なぜ、この工事が発注されたのかの背景、また通常は出来上がった構造物しか一般の人の目に触れることができませんが、その過程、たとえば仮設構造物などの模様を知ってもらい、なぜ工事の途中で音が発生したりするのかを理解してもらうようにしています。
  ・E 最近、環境アセスメントに関する法律が充実してきました。アセスを行う際の対処のポイントは?
  =A はい、環境影響評価にはいくつかの問題があります。
     まず調査段階において、評価におけるデータが整備されていないという問題があります。
    次に、予測段階においては、まだ実例も少なく、またその技術方法も改善すべきものが多いです。
    最後に、評価段階では、その基準が偏っているという問題があります。
  ・E 評価においてデータが入手しにくいという指摘がありましたが、あなたでは具体的にはどのような対処が必要と考えますか?
  = A はい、当社では環境ISOを所得していているのですが、調査する際に大変な労力を要します。そこで当社ではビジネスモデル特許をとったのですが、簡単にデータ抽出できるようにしています。つまり、データ抽出の技術の改善が1点です。2点目は、そこで得られた情報をネットで公開しようとしています。情報を公にしないと、ロスが大きいです。
 ・E つまり、情報のオープン化が必要ということですか
 =A そうです
 ・E 先程、ビジネス???
 =A ビジネスモデルですか?
 ・E そう。よろしければ概要だけでも教えてください。
 =A (概要を伝える)。これが概要です。
 ・E わかりました。それは、実際今の事業でお使いになっているのですか?
 =A はい。大変便利なので。自分達の会社で実際に使っているものです。
 ・E はい。それではこれでよろしいですね
 ・F はい。
 =A ありがとうございました。
  
 E,F も 何やらごそごそと書いている・・・。


  ご覧の通り、応えられなかった点が2点。あと、質問に対し、回答が少し筋違いになっている点が若干あります。質問されてから、相手のタイミングをみて話しはできましたが、内容を振り返るとあまり技術的なことをしゃべっていない点と、経験度を深く考察されていた中、経験の無さが露呈されてしまったのではと後悔しています。

(コメント)建設環境なので、技術的なコメントはできませんが、良い流れで進んでいると思います。


O社 O氏 総合技術監理部門(林業科目) 2002.1.25. 口頭試験

着席と同時に挨拶もなしにいきなり質問開始
試験官は、黒い服(Aさん)と白い服(Bさん)を着た2人。両者とも大学の先生のようだ(なんとなく顔に見覚えがあるような気がするが思い出せない。「どちらさんでしたっけ?」と聞くわけにもいかなかったので今も不明)

Aさん:それでは、現在あなたが携わっておられる技術的業務について教えてください。
O:地すべり地に関わる危機管理手法を検討する業務に携わっています。
Aさん:具体的にはどういう内容でしょうか?
O:●●地すべり地は、地すべり土塊の滑動により河川断面が狭くなり、今後河川を広げる工事を行う必要があります。その工事中の不安定な状態の際に、記録的な豪雨に見舞われた場合、どの程度土塊は不安定化し、どのような危機管理体制をとるのかということは、現在の静的な安定解析からは容易に導くことができません。いろいろな条件を入力することにより、それが事前にシミュレーションできるシステムの開発も含めておこなっています。
Bさん:その地すべり地は、かなり長い間対策をしているところなので、土塊の安定性などについては十分確立されているのではないのですか?
O:対策工の規模を決めるための条件設定をして、それに対する安定度は十分行われています。しかし、地すべりが滑動したさいの下流域の影響が甚大であることを考えると、地形が改変される途中段階や、今まで経験したことがない規模の記録的豪雨があったときにも決して滑動させることができません。このような緊急事態が発生するとき、どのように対処するかは、事前にシミュレーションを行って検討しておかなければなりません。そのようなことをやっております。
Aさん:それは他社と共同でやっておられるのですか?
O:いえ当社単独でやっております。

Bさん:長期間やっている地すべり地ということですと、資料収集が大変だと思いますが、どのようなやり方でやっておられますか?
O:長期に渡る資料は、ボーリング等の地質調査データ、あるいは観測データでも膨大な量になります。これらは管轄の工事事務所に大半があり、学会等で発表され公開されたものもあります。これらの分散したデータをGISを利用することにより、一元的に管理するところからはじめました。

Bさん:経験問題の中で、風倒木について書かれています。林を放置すると風倒木が発生しやすくなると書かれていますが、本当にそんなことが起こるのでしょうか?
O:植林地は、最初は比較的密に苗木を植え、成長するに従って間伐するなどして管理していきます。ところが、林業が木材の生産に関して採算がとれなくなってきたため、間伐せず放置された植林地が増えています。そのように密に植林が植わったままのところでは、地盤が弱くなり、台風などの豪雨で風倒木が発生しています。風倒木が発生したところでは地盤内に亀裂が発生し、2〜3年以内に斜面崩壊が多発するという研究成果もあります。
Bさん:ヘリコプターで風倒木や崩壊地を探すと書かれていますが、衛星写真などリモートセンシング技術を使って地すべり地を探すというようなことはできませんか?
O:リモートセンシングで地すべり地を探す手法の例としては、開口合成レーダーの位相差を利用するなどの方法が研究されています。しかし、現状では解像度等の問題で、相当規模の大きい地すべりしか抽出することができません。森林内の崩壊や地すべりなどは、大きくても幅50m程度よりも小さいものが大半であり、そのような小さなものまで解析する精度はいまのところありません。現実的には低空からの写真、特に崩壊地調査においては斜め写真が有効です。
Bさん:たとえばイコノス衛星写真などは、1m解像度のものもあるのですから、そのようなものが使えませんか?
O:確かにイコノスは1m解像度があり、単価的に見ても一見安いように思われます。しかし、森林の広範囲のデータを購入すると、航空機から撮影する費用の方が経済的となりますので、まだ容易にイコノス画像を利用するというところまではいきません。衛星写真は実用的にはまだ発展途上の技術と思っています。
Bさん:そのような森林の管理であればGISというものがすでに利用されていると思いますが?
O:森林GISという概念はおっしゃられるようにすでにあります。しかし、現場の林業事務所でそれが取り入れられているところはまだほとんどありません。このため、私も森林GISのサンプルをつくるなどして提案していっているところです。

Aさん:答案の中で、ミティゲーションについて書かれています。道路建設により失われる「自然量」を、他の場所に移し替えるべき、と言われていますが、これはどういうことを指しているのでしょうか。
O:道路切土などの開発は現在ある自然を減少させます。それと同様の「質」を代替することは困難ですが、たとえば失われた緑と同等の「量」を別の箇所につくることは可能です。少なくとも開発に際しては、失われる自然量を他の場所で補うべきと考えています。
Aさん:実際にそれを提案されて実現された例はありますか?
O:残念ながら、予算の制約等により実際に実現された例はありません。しかし、このような提案は続けていくべきだと考えています。

Aさん:そのような提案をする場合、元請であればできるかもしれませんが、下請でやっている業務の場合なかなかできないのではないですか?
O:現在でこそ元請業務が半分程度になっていますが、以前は大半が下請業務でした。その際仕事を受けるときに、打合せも含めてやらせてもらうという条件でうけておりました(2人ともホォーと声がでる)。そうしなければ責任のある仕事はなかなかできません。実際には打合せでリーダーシップをとったとしても、元請の場合と下請の場合では若干提案の力のはいりかたが異なることはあるかもしれませんが、基本的には元請であっても下請であっても同様にやってきております。

Bさん:総合監理のなかで経済性、人的管理などいろいろありますが、その中のひとつについて実際にやられていることを具体的に説明していただけますか?
O:経済性に関しては、企業としての基本的なことですから、人的管理について説明します。当社は技術者5人の小さな会社ですから、個人個人の力が最大限発揮できなければ企業として成り立ちません。そのためには、個人個人が仕事を自己実現の機会としてとらえるくらいモチベーションが高くなくてはなりません。私は、技術者個人個人が会社の枠を外しても十分社会の中で認められる技術者となることが最も良い方法だと考えています(二人とも大きく頷く)。このため、●●学会などで毎年一人1編ずつ研究発表をするなど、外に対してアピールし、また外から刺激を受けるような環境をつくることを心がけています。

Bさん:あなたは代表取締役ということですし、下請から始められたと言うことですので、経済性についても説明してもらえますか?
O:下請業務というのは最初から経済的にはきつい条件で始まります。しかし企業としてはここで利益を得てそれを次へ投資していかなければいけません。そのためには高い利益率が出せるようなやりかたが必要になります。当社は現在創業以来11年たったところですが、その当初から現在で言うところのIT技術を利用して、コスト対策をしてきました。簡単に言えば、パソコンを利用して業務のスループットを短くするという方法を用い、それによって得られた利益を次に投資するというやりかたをとりました。

Aさん:専門技術の方の技術士を取得されたのはいつ頃ですか?また、なぜ3部門を取得しようとしたのですか?
O:応用理学部門については平成5年頃だったと思います。建設部門に関しては平成7年だと思います。応用理学の地質と建設部門の土質というのは、同じ地盤というものに対して理学的な見地から見ることと工学的見地から見るということです。実際の業務で両者が必要ですので、どちらも取得しました。その後、今後は地球環境が重視され森林の公益的機能が重要視される時代になると考え(二人が大きく頷く)、山を守ることにより砂防を行うという時代が必ず来るだろう、と予測して平成12年頃林業部門を取得しました。現在林業部門は木材生産としての役割はほとんど果たせなくなったわけですが、公益的機能というものはこんごますます重要になってくるものと思います。

Aさん:技術士というのは一度取得してしまうと、その後勉強しなくなるということが言われることがあります。3部門の技術士を取得されている人にそういう問題をいうのはおかしいかもしれませんが、そのことについて個人的にはどう思われますか?
O:平成12年の技術士法改正で資質向上の責務の項目が追加されましたので、現在はCPDなどにより勉強を続けていく必要があるわけですが、それ以前に関してはその決まりはなかったわけですから、資格取得後勉強しなくなるということは許容されていたわけです。しかし、外国の技術資格は、「更新して技術力の維持をする」ということが前提となっていますので、それからみると一度取得するとそれが一生通用するということは、個人的には奇異だと思います。

Aさん:海外での業務をされたことはありますか?
O:ありません。中国の方を中国での就職が決まるまでの間雇っていたことはありますが。

Aさん:あなたは博士号を取得するつもりはありませんか?
O:私は自分のことを技術者だと考えています。技術者は研究者が苦労されて開発された研究成果を応用して社会に貢献するのが責務だと思っております。自分の分相応の役割を果たすことが優先されますので、何度かそういう話をいただいたことはありますが、いまのところその意志はありません。
Bさん:今大学では、技術者の方にも門戸を開いて博士号を取得してもらうようにしています。技術者であってもこれからはどんどん博士号を取得してください。私で力になれることがあったら力になります。(なんともったいないお言葉。。。)
Aさん:私も全く同じことを言おうと思っていました。
O:暖かい励ましありがとうございます。

Aさん:(Bさんに向かって)ほかにありませんか?ではよろしいですね。ご苦労様でした。

//////////////////////////呼び出しから約25分間/////////////////////////////
感想:記憶しておかなければならないような質問は一切無く、話のきっかけを用意しておいて、フリートーキングをするような形で試験は進められた。質問も特に引っかけるようなものではなく、ボールを投げたらどう打ち返してくるかということを観察するためのものだったように思う。試験対策をなにもしなかったが、実際特に何をする必要があったとも思えない。普段通りの受け答えで対応するしかないと感じた。


ET社 M氏 総合技術監理部門(建設科目) 2002.1.29.

とりあえず設問のみ掲載

Q1:総合技術監理の受験動機

Q2:今後、総合技術監理をどのように活用していくか

Q3:特許・論文はあるか

Q4:これまでの業務経歴、現在の業務内容を紹介

Q5:総合技術監理5つの観点から現在の業務を紹介

Q6:Q5の業務は貴方が主体で行ったのか

Q7:過去の失敗経験を紹介

Q8:Q7と同じ状況で現在ならば対応できるか

Q9:総合技術監理の技術士として自分は相応しいと思うか

Q10:維持管理の分野で今後どのような業務展開が考えられるか

Q11:環境アセスメントとは何か

Q12:環境とコストの関係をどのように考えるか

Q13:維持管理・補修におけるポイント(優先順位の決め方等)

Q14:

Q15:貴方の人的資源管理におけるリーダーシップの発揮方法

Q16:成果品の品質管理方法(具体)

Q17:筆記の2問目。社会環境への影響評価法とその対応

Q18:総合技術監理能力の発揮方法とは

Q19:技術士倫理とは

Q20:5大責務とは

Q21:公共工事において環境への影響が大きいと判明した場合、貴方はどのように行動するか

Q22:これからの貴方の資質向上方法(具体)

Q23:技術者の国際交流とはどのようなものか。現状は

Q24:APEC以外の技術者にはどのようなものがあるか

Q25:総合技術監理の技術士とはどのようなものと考えるか

Q26:CPDの具体的方法(Q22と重複?)

Q27:貴方の業務における人的資源管理の具体的方法

Q28:建設関連業界の契約は曖昧な部分が多い。貴方はどのように対応しているか


Oジオ H氏 総合技術監理部門(建設科目) 2002.1.29.

建設科目
試験官 2名 Aさんは60歳台か?学者または会社の顧問風の方 Bさんは40歳台後半、行政職またはその研究所風の方

今回は、今まで4回面接を受けた中で一番穏やかではないものでした。

1.(試験官A)あなたの経歴(概要)を述べてください

2.(試験官A)リアルタイム3次元安定解析の概要をのべて下さい

 3次元安定解析の説明をする。

 (試験官A)なぜ川幅を広くすると地すべりの安定度がさがるのかね。

 その地すべりの特徴を説明してやっと納得。

 (試験官A)それは、一般市民が簡単にできるものなのですね。
 
 いいえ、事務所がわで行うものです。

 (試験官A)本当にリアルタイムなのかなあ〜

3.(試験官A)砂防のあなたにこのような試験問題は不向きかもしれませんが
 記述の第2問目のなかで、解答がよく理解できないところがあります。
これについてもう一度ここで説明してください。

 細かいところまで覚えていないので、その部分をもう一度
 試験官に説明してもらって答える。


4.(試験官B)先週の金曜日に鳥取で大きながけ崩れがありましたが、
 あなたがその現場にいったとしてまず何をしますか

 河道の確保とバックウォーターの問題と答えたが、
 会場をでてすぐ、再崩壊の懸念について答えてほしかったことに気づいた
 新聞では閉塞したところの写真をみていたので、それが頭に残っていたため、
 すぐに気づかなかった。残念。


5.(試験官A)あなたは技師長ということですが、社員は何人で教育はどのように
行っていますか

 通常の業務と 年一回学会に発表することで行っていると答えたが
 「社内の勉強会や研究発表会」があるということを期待していたようです。
 そのようにはっきり行ってくれれば、社内ではなく、他流試合でないと意味がないと言えたのだが、・・・


6.(試験官B)公共事業とアカウンタビリティについてあなたの考えていることを聞かせてください。

 納税者が納得できる公共事業が必要で、そのためには情報公開がキーになる。と答えた。

7.(試験官A)技術士の倫理についてあなたの思っていることを聞かせてください。

 財政が豊かでない現在、公共事業を行ったり、それをサポートする技術士の仕事には、
 質的な問題としての倫理を意識していく必要がある。と答えた。

8.(試験官B)技術士の継続教育について説明してください。

 現在APECエンジニアの登録をしており、3年間で150時間の目標をクリアしている。と答える。


C地質 M氏(林業部門、森林土木) 2001年度

質問順序は若干違うかもしれない。文面では滑らかに見えるが、実際にはかなりしどろもどろになっていた。

(入室)
ノックして入室する。試験官は、3人より2人のほうがいいかなと考えていたら、5人も座っていた。一瞬部屋を間違えたかと思ったが、見覚えのある方が一人いる(森林総研の方)。
受験番号と名前を名乗って、目の前の荷物置き場に荷物を置いて、促されて着席する。

A氏:(笑みを浮かべながら)早速ですが、森林土木の業務経歴を教えてください。また、受験の動機やアピールできる点などについても聞かせてください。
私 :経験論文に書いたような、地すべりや復旧治山などの山地災害に関する業務を主に担当しております。
業務を進める中で、地元企業ということもあり、行政や設計会社の方から技術的な相談を受ける機会があります。そのような時、客観的な技術力のものさしである技術士を有することで安心して相談していただけるのではないか、お互いの信頼関係がより強くなるのではないかと考えたのが受験の動機です。
またアピールできる点といえるかどうかわかりませんが、調査設計を進めていく中で、現地調査については自分が立ち会うことで、現地のデータについては責任を持てるように努めています。

A氏:今現在は、どのような業務を担当されているのですか。
私 :国土交通省さんが進めている急傾斜地危険箇所点検業務を担当しております。

A氏:会社の中での業務の進め方、あなたの役割はどのような位置付けですか。
回答:調査計画の立案から、現地調査、対策の計画、設計までを、社内での責任者として、担当しております。

A氏:業務の対象域はどのあたりですか。
回答:長野県内がほとんどです。

A氏:そうですか。長野県内ですか。
それでは経験問題について質問していきますが、経験論文の概要で、5つ書かれていますね。地すべりの調査と、段丘崖斜面の調査については詳しく書いてもらってますので結構ですが、一つ目の切土斜面の調査ですが、これは具体的にはどのような調査でしたか。
私 :はい、当初はゴルフ練習場のため山麓部が切土されて造成されたのですが、これが住民の反対で中止されました。次に宅地として利用案が出たのですが、切土斜面は十分な調査を経て施工されたとはいえなくその斜面の安全性について疑問が出されました。そこで、斜面でのボーリング調査、簡易貫入試験などを行い切土斜面の地盤状況を把握し、安定計算を行って斜面安定度を評価したという内容です。

A氏:そうですか。では業務の中で失敗したと思う事例はありますか。
回答:後から考えて、これは失敗だったと思う事例は二つほどあります。ひとつは今述べた既存切土斜面の調査で、比高が高く風化土層の厚い箇所が最も崩壊の可能性が高いと考えて、対策工の追加計画を行いました。しかし二年後の集中豪雨時に後背自然斜面のわずかに集水地形を呈する箇所で侵食が発達したような小崩壊が発生しました。幸い人的な災害には至らなかったのですが、様様な視点からの土砂移動の可能性を検討する必要性を強く認識しました。
もうひとつは、地すべり危険箇所点検で11月に点検を行った後の融雪期の3月に幅200m程度で尾根から地すべりが発生しました。正直この規模の地すべりが突発的に発生するとは予測できず、発生予知の難しさを痛感したが、もう少し注意してみれば何か前兆現象みたいなものがあったかもしれないと考えております。

A氏:あなたは、大学院を出ておられますが、それはいつですか。
回答:確か平成6年だったと思います(ほんとは平成7年度で8年3月卒)。

A氏:それではまだ業務経歴が浅いかと思いますが、その点についてはどのようにお考えですか。
回答:確かに、山地災害の分野は現場をみてきた経験値が技術者にとって重要な要素になるかと思います。その点では経験不足の点は否めない部分があるかと思いますが、その点については自分の業務だけでなく様様な現場に首をつっこむことでカバーしたいと考えてます。

A氏:はい、わかりました。それでは次に専門選択問題について質問します。土砂災害のハード対策、ソフト対策があるかと思いますが、あなたはこれらをどのように位置付けていますか。
回答:はい、土木施設で土砂災害を抑止しようとするのがハード対策といえます。日本のような山地の多い国の場合、ハード対策のみで土砂災害を抑止するのは不可能かと思います。そのため、警戒避難体制を軸とするソフト対策によって土砂災害を回避する考えが法律でも定められ、強化されているのが現状かと考えます。私はソフト対策の中でも、危険な場所には住まない、土地利用を規制する方法が土砂災害を回避する有力な方法と考えます。それが不可能な場合、発生時期や発生規模の精度の高い予測と、警戒避難体制の整備が最悪人命だけでも救助するのに必要な対策と考えております。

B氏:それでは私の方から質問させていただきますが、この試験を受けられるのは何回目ですか。
回答:技術士口頭試験は初めてです。

B氏:それでは他に国家資格をお持ちですか。
私 :国家資格と申しますと?(普通免許を持ってますと答えてもしょうがない、でも他にはないし困ったなと思いつつ)

B氏:業務に関連するような資格のことですが、
私 :(なんかあったかな、そうだ)技術士補を持っております。

B氏:技術士補をお持ちですか。会社は工事を主体としているのですか、それとも調査ですか。
私 :工事も少しはやっておりますが、ほとんどが調査設計です。

B氏:そうですか。では次に地すべりについてたずねます。担当している地域の地すべりの特長みたいなものがあれば教えてください。
私 :業務対象の地すべりは、北部フォッサマグナ地域の新第三紀層地すべりが多くなっております。これらは、多くが風化した泥質岩が移動土塊となっております。特徴としては再発性地すべりが多いこと、地下水が比較的層状に分布していることなどが挙げられると思います(発言内容に不安を覚えるが,うなづいて聞いてくれている)。

B氏:全国的な地すべり分類としてはどのようなものがありますか。
私 :地質による分類としての、第三紀層地すべり、破砕帯地すべり、温泉地すべりが挙げられます。

B氏:では岩盤地すべり、崩積土地すべり、両者の違いを挙げてください。
私 :岩盤地すべりは、一般的には前兆現象がなく突発的であり、地形的特長も少ないかと思います。対して崩積土地すべりは再発性があり、地すべり地形が顕著であるなどの特徴が挙げられるかと思います。(そんな岩盤すべり、俺はみたことない)

B氏:地すべり対策工の種類、その適用について述べてください。
私 :はい、対策工は大きく分けて抑制工と抑止工とに分けられます。抑制工は自然条件を緩和して地すべりを抑制する工法で、一方抑止工は構造物の抑止力を用いて地すべり推力を抑止するものです。
地すべりの動きが急激であるような場合は、まず排土工、盛土工について検討します。それによって動きが緩和された場合、あるいは休眠的な地すべりの場合は地下水排除工を考えます。アンカー工や杭工はそれでも計画安全率に到達しない場合など、流れとしては最後に検討することが多いかと思います。

B氏:杭工はブロックのどのあたりに計画するものですか。また杭工とアンカー工の使い分けはどのように考えて行ってますか。
私 :杭工の施工位置は、ブロックの中央より下部側、末端側に計画することが多いかと思います。アンカーとの使い分けについては、現場の施工条件などにもよりますが、勾配が緩やかな場合は杭工、急勾配の場合はアンカーを適用することが多いかと思います。

B氏:地質条件だけでなく、地形条件だとかすべり土層厚などを考慮して決定する必要がありますね。
私 :はい。(よくわからんが返事する)

B氏:次に1-2のもうひとつの問題について聞きますが、あなたは渓畔林保全の問題を選んでますね。あなたは渓畔林とはどのようなものと考えてられるのですか。
私 :(やっぱり聞かれた)はい、実は答案を作成したときは渓畔林そのものの意味を十分記述できない部分があったかと思います。

B氏:今のお考えを聞かせてください。
私 :はい、渓畔林とは簡単にいうと、渓流が林分の成立過程に影響を与えている、そのような林分を渓畔林というかと考えてます。

B氏:では地形的にはどのような箇所を渓畔林といいますか。
私 :扇状地よりも上流域の、渓流域沿いに分布している林分を渓畔域というかと思います。

B氏:その中で、渓畔域の地形的特長というか、そういうものを・・・・
(隣の試験官をみて)まあ、いいか・・・・
(私は渓畔林と河畔林を区分したつもりだったが、B氏は山腹面と渓床面とかそういったことを聞きたそうだった)
それでは、地すべり対策の中で渓畔林保全を考慮した業務を行ったことはありますか。
私 :対策業務の中で、特に渓畔林保全を考慮した業務は経験したことはありません。

B氏:そうですか。それでは、環境保全と防災の両立について、あなたはどのようなことが必要かと考えてますか。
私 :業務を進めるにあたってはどうしても保全対象の存在から、防災的な視点を優先することが多くなってしまいます。そのような中で、例えば土砂移動の予知の精度を高める、斜面の安定度をより精度よく定量的に評価することで、残すべきとこは残すなどの対応が可能になってくると考えます。

B氏:(A氏に向かって合図する)
A氏:はい、それでは次に技術士制度についてお聞きしますが、法律で定められている義務が5つほどあるかと思いますがそれについて述べてください。
私 :はい、信用失墜行為の禁止、秘密保持の義務、自分の登録した分野の名称表示の義務、それと公共の安全、公益確保の義務、資質向上の責務です。

A氏:それでは公共の安全と利害がぶつかった場合、あなたはどのような対応をしますか。
私 :利害というと、例えば災害対策で必要以上に斜面を安全側に見積もるとか、そのようなことでしょうか。(頭に多少血が上る)

A氏:はい、利害と安全がぶつかるときです。
私 :(確認したのにそのまんまなので、いまいち自信がない)山地災害は、人命に関わる分野ですので、どのような状況でも中立的な視点で現状を評価する必要があります。決定権はありませんが(?)、危険側にねじ曲げられるような時は、その危険性について強く提言していく必要があるかと思います・・・・(期待されている答えと若干違うような気がしたので)ちょっと違うでしょうか?

A氏:いえ、いいですよ。では、説明責任についてどのようにお考えですか。
私 :クライアントが知りたがっている事項をまず説明し、その後こちらの立場から認識しておいてもらいたい事項について説明するなど、クライアントの状況に合わせてわかりやすく説明するように努めています(雰囲気的に何かまたはずしたような気がするので慌てて追加する)。また公共の安全に関係した業務ですので、例えば地域住民へのハザードマップの公開、説明などもわれわれの重要な業務と考えています。

A氏:はい、(他の試験官を見渡して)他に何かありますかね。(誰も何も言わないが時間が余っている雰囲気、以下やや雑談風)
A氏:長野県を業務対象域とされてますが、脱ダム宣言などで有名になってますね。あなたはどのように感じてますか。
私 :はい、私も県営ダムの調査に若干関わったことがありますが・・・
(微妙な問題であるので軽率なことはいえないと思いつつ)
大変難しい質問かと思いますが・・・(A氏は笑って聞いている)
例えば、森林の洪水防止機能、ダムの代価機能としての評価はまだ十分に行えていないのが現状かと思います。また、何かあったときの行政責任みたいなものに関してどうなるのだろうと感じております(こんなこといっていいのかわからんが、Aさんは笑って聞いている)。

A氏:公共事業がずいぶん批判を浴びてますね。どうしてだと思いますか。それについてはどのように感じてますか?
私 :(また想定外の質問、やや慌てる)税金の占める割合などから、感覚的に批判を受けやすい部分があるかと思います(そんなんじゃないような気がするがとっさに説明できない)。ただし、整備されたものから我々が受けている恩恵というか、そういったものについてももう少し評価してもいい部分があるかと思います。

A氏:大学院を出られていますが学科はどちらですか。
私 :森林科学科の農学部です。あ、農学部の森林科学科です。

A氏:(再び周りを見渡して、)他に何かありませんか。
C氏:それでは、私から。先ほど資質向上の責務とおっしゃいましたが、具体的にはどのようなことを行おうと考えてますか。
私 :はい、まず砂防学会誌や地すべり学会、地すべり技術などの関連書に目を通して最新の技術動向について絶えず把握するように努めています。また、地元業者で運営されている地盤研究会というのがありまして、そこでは二月に一度ほど事例を設けて、現場をみて業務について意見を交流するという機会があります。そのような時に様様な事例を現場をみて学ぶことで、技術の向上に努めたいと考えております。

B氏:学会には入会しているのですか。
私 :砂防学会に入会しております。

B氏:地すべり学会は?あなたの最も専門とする分野のひとつですが。
私 :えー、会社で入会しております。(会社は中部支部の幹事みたいなことをやっている)

B氏:ああ、会社でね。(A氏に合図する)
A氏:他にありませんかね。それではこれで終了します。
ご苦労様でした。
私 :(座りながら)有難うございました。(退出時に)失礼いたします。

感想
入室が11:05、退室が11:25過ぎなので賞味20分程度でした。
経験論文のことはほとんど聞かれず、比較的基本的なことを多く聞かれた。まだ技術士として認められていないような気がしたが、今の自分がそのまま出せたのでこれ以上はどうしようもない。
公共事業のあり方、説明責任などなどあまり深く考えたことがなかったのでしどろもどろになってしまった。こういうことについても考える時間を増やさんといかんなあと少し思いました。
試験官の方々は、最初から好意的な雰囲気を醸し出していたので、わりと安心して試験に挑むことができました。