2004年度(平成16年度)口頭試験速報

太田ジオ主催の口頭試験セミナー受講者から口頭試験の結果が寄せられています。随時掲載していきます。

/////////////////////応用理学部門 地質:TTさん///////////////////
◎会場に一時間前に到着
以前から知り合いの2名と合う。そのうち一人は、○△時代からの同年代ダム小僧である。お互い待合室で手をあげて近づき、緊張感なく今度の飲みの約束をする。太田社長から言われていたように、自分よりショボそうな人を探す。みんな賢そうでそんな人いない。みんなの見ている資料をチラ見する。絶対に俺の準備のほうが勝っているはずだ!!と確信し、これがいっさいの緊張感をとりはらってくれた。

◎開 始 面接官は2名
A氏;進行役 仏様のようにやさしい
B氏;もの言い役 これまたやさしい雰囲気である
(このような人に限って大物なのか???)

-----------------------------質疑応答------------------------------------------
A氏;早速ですが、あなたのこれまでの経歴とこれは技術士試験には直接関係のないことですが差しつかえない範囲で会社を変わってきた理由を教えていただけますか?
(思いもしなかった質問だ〜。プライベートなことも聞くとは・・・)
ANS)私は、平成◆年に◎●大学理学部の地学科を卒業し、その後▲社という会社に入社いたしました。▲社に在籍していた経歴は、入社1年目の主業務であった活断層調査に始まり、その後ダム関係の仕事に従事することになりました。◆時代での経歴でいきますと、土地柄もあり、急傾斜、地すべり等の砂防事業に関する調査設計にかかわることが多くなりました。退社後は、A社、D社というのは、グループ会社でして、部所内移動のような移動です。この時代は、市町村関係の地域に密着した斜面防災関係の仕事が多かったです。そして、現在の●◎という会社のコンサルタント部門の責任者として、過去と同じような土木地質系の仕事をしています。→A,B;両者とも分かりましたというようなうなずき方

何故、転社したかというと、2社目3社目は施工会社も有する約▲社が結集するグループ形式をとっており、ここで調査から施工まで一貫したコンサルティングを勉強したい意向で変わりました(準備していない即興の答えとしてはポジティブで良かったのでは?)。
→A;フムフム
そして現在は、実は現在の会社は家業でありまして、家の商売の事情から、帰らざるを得ない状況となりました。

A氏;家業ですか・・・。(それじゃしょうがないねという感じ)はい、分かりました。

A氏;それでは、次に技術士の受験動機と技術士取得後の予定があれば教えていただけますか?
ANS)技術士の受験動機は、2点あります。まず1点目は、現在までのような業務に加えて、より応用能力の問われる仕事に携わる機会を多く得たいと思い受験しました。私は大学時代から地質に関わっていることからも、特に応用理学の地質科目での受験動機となりました。2点目としましては、先ほど話しましたように小さな組織ですので、大きな組織にはないような地域密着型のコンサルタントとして活躍したい理由からです。

技術士取得後の予定としましては、建設コンサルタント業もしくは地質調査業協会の登録をし、技術士事務所としての看板を上げたいと思っております。資本金の制限等もありますのですぐに実現はしないと思いますが、コツコツとがんばっていきたいです。
→終始話しの進捗ごとに同時にうなずくのみ。

A氏;え〜、現在、学会発表、もしくは論文を何か書かれたことがありますか?もしくは特許を何か持っておられますか?
ANS)論文としましては、活断層研究で▲断層について共著として名前を出して頂いています。論文の中では、トレンチのスケッチ結果、地層対比図などの部分で実際に私が手がけたものが掲載されています。これ以外は、ありません。

B氏;えっ、▲断層って、◎のあの▲山ですか?
ANS)いいえ、◆の◎の▲断層です。

B氏;あっ、◆のねっ。これは失礼。

A氏;特許のほうは?
ANS)あっ、特許は持っていません。

A;分かりました。それと、学会に入っているものは?
ANS)応用地質学会に所属しております。

A氏;応用地質学会ですね。(まぁ、普通の人やねって感じ)

A氏;(時計をみながら、そういえばヤバイというような雰囲気で)次に、経験論文で書かれた内容を極力短く説明していただけませんか?読んだことない人に分かるように
B氏;問題解決の部分が分かるとこまでね
ANS)(短く分かるようにって、それ無茶な注文やないか〜?)
これは、本当に簡単に説明 《省 略》

B氏;ここでのシラス層って、単一層なんでしょうか?
ANS)いいえ、論文中での表現は、単一層で表現していますが、シラスの区分として、弱溶結シラス、固結シラス、非溶結の一般的なシラスという区分でした。

B氏;地層構造って層状構造だったの?
ANS)層状構造といいますか、弱溶結部は、薄くレンズ状に分布していると想定しています。これは、火砕流の残留熱が中央部に残っていたためと考えております。固結シラスは、地下水面下のある深度から深さ方向へ分布している状況でした。これは、地下水による風化と上載過重による続成作用によるものと思います。

B氏;(なるほどといった感じ)地下水の実測データが◎年と言っていますが、これはどこの場所の地下水データですか?
ANS)(何なんだ、この質問・・・)地下水観測は、▲地部でのデータです。(当たり前じゃ)

B氏;地下水評価って近傍のデータ用いてもイイものなの?ここのダムの地形地質条件って全く同じと考えていいの?
ANS)えっ、近傍ってダム貯水池の左岸側のデータなんですけど・・・。

B氏;えっ、これってダムサイトなの?
ANS)ダムサイトというほどダム軸には近いものではありませんが、実際の△側そのもののデータです。どうしてそんな前から調査しているかとか、そのいきさつまでは知りませんが・・・。

A氏;へぇ〜、◎年間観測やるんだ〜。ダムサイトねぇ〜。(B氏のほうを見ながら、二人で勘違いしてたねぇ、みたいな笑いをしていた。俺は嘘つきじゃないぞー。現に●とかいう調査孔があったんだから・・・)


B氏;これは、地質調査もやっていますよね。どんなのしたの?
(あっ、さっきの概説に盛り込んでなかった・・・焦らすから忘れてたやんけ!)
ANS)湧水圧試験を各地質ごとで実施しています。それぞれの透水係数、水頭分布を把握し、漏水経路となる異常層がないかを確認しております

B氏;あなたの業務上の位置づけというか、全部あなたが考え出したことなの?
ANS)いいえ。やはり、指導技術士のもとで業務を実施していましたし、各段階での委員会、河川協議で知恵を出し合ったというものです。実際私が行った自分自身の発案では、地下水と降雨量の相関性を明確にするために、移動平均法の時間スパンをトライアルさせて回帰分析するということでした。(ここまで思いっきりストレートに答えていいものか??じゃおはえが書いた経験論文は何?って思われてないだろうか??)

B氏;それでは、業務経歴書に書かれていますぅ、四万十帯のメランジェ層で調査上留意する点がありますよねぇ。この点は?
ANS) メランジェ層というのは、名前のとおり整然層ではなく、様々な岩種がブロック状に入り乱れた岩相を示します。ですので地質境界として表現することが難しくなります。経験論文で書いたサイトですと砂岩偽礫含有率で工学的特性が異なることから、偽礫含有率でグルーピングするという現場独自の方法がとられました。ですので、その地域特性にあった分類を模索することが重要と思いますが・・・?

B氏;そうね〜、岩層というよりも、他にあるでしょ。
(そっかー、土木地質だから、土木工学的な問題点ね)
ANS)地質構造でいえば、スラスト構造が特徴でありますので、こうした弱層となる地質構造の連続性を確認しておくことが重要と考えます。

B氏;で、どういう調査の方法がありますか。
ANS)経歴書で書いた▲の基礎調査では、ボアホールカメラによるせん断面の走向傾斜を確認し、それぞれの孔間で三次元的にどう連続するかを検討しました。こうしたことも有効であるかと・・・。

B氏;他にあるでしょ。
(えっ、なになに???なんでここから離れてくれないの?)
ANS)(慌てている感じではなく、落ち着いた感じで)
ほっ、かっ、にですか〜。(ちょっと困った感じを示してみる)


B氏;まっ、ボーリング調査でもいいけど、ボアホールだけでいいの?
(助け舟が来たーーーー。もっと突っ込んで話してくれと言うことか・・・!とにかくこの船に乗らなくては・・・)
ANS)あっ、先ほど話しました、ボアホールで見いだしたせん断面とボーリングコアのスリッケンサイトとのチェックを行いました。スリッケンサイトの傷形状(条線形状といっておけば良かった)から、レイクとセンスを一覧表としてとりまとめ、これに基づく断層運動を分類しました。(手ぶりでコアの動きをしながら)せん断面の最大傾斜方向に対して平行か斜交するのか、正断層系なのか逆断層系なのかということが、3次元的に連続性を把握することに多いに助けとなるものでした。(ほとんど業務経歴書の内容説明みたいになってしまった。)

B氏;ほっほ〜ぅ。レイクとセンスとは、なかなか突っ込んだ形の解答ですな。
(さてはB氏、構造地質のプロ中のプロなのか!!四万十を出して、「デュープレックス」とか「フロアースラスト」、「ルーフスラスト」、「ランプ」といったキーワードを待っていたという感じだった。どうりでダムに関する土木的な突っ込んだ質問がこないはずだ。こちらは、そこを待っていたのだが。とにかく、やっと離れてくれることになった。)

A氏;では、技術士には義務と責務というものがありますが、お答え下さい。
ANS)まず、義務には4箇条、責務には2箇条あります。(というところから続いて、「技術士補の業務の制限等」を含め一言一句間違わずに答える。最後の「技術士の資質の向上」が出てこず、2.5秒ほど沈黙して言い出したとき、あ〜良かった良かったという感じでB氏が笑ってくれた。)

A氏;よく勉強されてますねー。
ANS)はい、頑張りました(笑)。(←調子に乗った答えで言うべきでなかった。以下、暗記マンではないだろうなぁ、おぬし!?という質問がやってくる)

A氏;「技術士の名称表示の場合の義務」という内容について、あなたの考えを教えてください。
ANS)「場合の」というところにミソがあると思います。名称表示は、いつも行わなければ行けないというものではなく、専門分野の責任者として仕事する場合、私はその分野の技術士である責任者ですと示さなければならないと理解しています。ですから、逆に他の分野においては、技術士として仕事をしてはならないと考えております。他の分野でも、責任者(指導者)ありきであれば、業務をしてもいいと判断しております。
→うん、うんとうなずく。

A氏;では〜秘密保持義務には罰則規定が設けられていますが、こちらは?
ANS)確か〜、50万円以下の罰金、もしくは1年未満の禁固だったと・・・。(未満と以下を間違っている。しかも禁固と懲役を間違っている)

A氏;はい、分かりました。では、お疲れさまでした。
ANS)有難うございます。よろしくお願いいたします。

◎終 了

◎後書き
終始、面接官は穏やかであった。心がけたことは、面接官というよりは、お客さんであると思い、相手に快さを与えるように努力した。そのためか、お互い非常にリラックスした質疑応答になったかと思います。
他者との差別化する上で、技術士の義務、責務を一言一句間違わないように答えてやろうと作戦したことも成功したように思います。簡単に「守秘義務」というよりは、「技術士等の秘密保持義務」と答えることにより、それほどまでに技術士になりたいのだという情熱が伝わると思ったからです。法律の場合、「て、に、は、を」が持つ意味が深いと考えたからです。
面接官の眉間にシワがよったことは一度も無かったので、何とかなったのではないかと思っているのですが・・・。
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/////////////////////総合技術監理部門 建設:AMさん///////////////////

試験官2人。大学教授風と国交省風。大学教授風が始終リード。

・技術士を取得した部門・専門分野、取得した年
・経験年数何年で取得したのか?最短ですか?
・何年入社ですか?
・総監受験の動機は何ですか?
・資格を得ることで何か得点があるのですか(1万円の補助以外とくに職務上の特典はないと答えた)。
・これまでの管理の様子を簡単に。
・最近、責務が二つ増えましたがそれは何ですか。また、増えた背景は何ですか。
・発注者にデータ改ざんを要求されたことはありますか。
・どうしても改ざんしてくれと言われたどうしますか。
・会社の方針と公益の確保が相反した場合はどうしますか。
・発注者に改ざんしてくれと頼まれて断った場合、その後受注できないという可能性がありますが、どうしますか(−断ると言っているのにしつこい)。
・技術士1次試験の意義を教えてください。
・技術的、管理的に成功した例を教えてください。
・苦労した例を教えてください。
・管理技術者を実施した業務はありますか。
・総合技術監理の分野でこれなら負けないという分野はどれですか。
・会社経営をする上でリスクマネジメント上の要所を指導するとしたらどこですか(これは私がリスクマネジメントが得意だと答えたから)。
・△支店でコンプライアンス対応といったようなシステムはどうなっているのですか。
・業務を行ううえで、管理の面でシステム化されていることはありますか。
・応用問題になりますが、山古志村の天然ダムを今後どうしていったら良いと思いますか(治水上問題があるので撤去すればよいと答えた−試験官はちょっと難しかったかなという感じだった)。
試験時間はほぼ30分程度。あまり総監を知らない二人が試験官をしているという感じを受けました。時間を気にしていたので、ノルマをこなしているという感じでした。試験官には僕の年齢等は知らされていないようでしたが、見た目から年齢関連(経験不足を問う問題)のものが多かった気がします(そんなことなら経験7年で受験できるようにするなよなという感じでした)。
【感想】
落ちるとしたら、経歴のところで説明を省略しすぎたところ。ただ、長々と説明を求めている感じではなかった。また、山古志村の話は最後に順番が回ってきたから無理やり問題を作ったという印象であった。もう少し詳しくという提示もなかった。恐らく25分〜28分の質疑応答時間であった。感覚的にはこれで落ちていたら、全然総合監理技術士としての資質がないと思われた結果だと思う。始終、穏やかな雰囲気で一本目の試験に比較しても、明確に答えることが出来たと思う。