///////////////応用理学部門 地質 /////////////////////////
平成17年度 技術士応用理学部門口頭試験
日時:平成17年12月11日(日曜日)
時間:15:30〜16:00
面接官:3人
司会進行役の人(A)が真ん中に座ってた。面接中に思ったが、全地連の偉い人か?50代前半という感じである。
自分から見て右側の人(B)。どっかのコンサルの人か?Aと仲が良さそうだった。50代前半という感じである。
自分から見て左側の人(C)。大学教授だろうか?50代後半という感じである。
私の( )内の文章はその時の自分の気持ちなど。
私:J7番の玉村清文です。よろしくお願いします。
A〜C:お願いします。
A:お座りになって下さい。
私:失礼します。(イスに座った。かなりいい姿勢のつもり)
A:え〜玉村さんは金沢が地元ですか?
私:はい。金沢大学を出て、地元に就職しました。
A:う〜ん・・・それはどうですかねぇ〜。視野が狭くなるというか・・・まっ、これからは国際的にがんばって下さい。(一応笑顔)
私:(え〜、そんなつっこみされるのー?でだしわるいなぁ〜)はい。
A:そしたら、そんな玉村さんがこの試験を受験された動機は何ですか?
私:はい。主に2つあります。1つは、発注者(これを言うときにちょっとどもった)さんと協議するときに、自分の考えや意見を述べるときに、技術者として最高の資格である技術士を取得し、より信頼を高めるためです。あと1つは、先ほども言いましたとおり、地元の小さなコンサルに勤めているんですが、これからも仕事を受注し続けていくために、評価の指標となる技術士という資格が必要であると考えたからです。
A:ふ〜ん。まー発注者に対して箔をつけるってことね(笑顔)
私:はい。(ん?はい。で、よかったか?何か不安・・・)
A:アルスさんは応用理学の技術士っていないの?
私:(アルスさんってすらすら言ってるけど、知ってるのか?)はい。おりません。
A:じゃー、是非欲しいね。(笑顔)
私:はい。一応、土質及び基礎をもってるものはいます。
A:・・・(無言)
私:(あれ?どうでもいいことだったか・・・?)
A:(願書を見ながら)玉村さんは経験8年と言うことですが、え〜、1年目、2〜3年目、それ以降と3行しか書いてありませんが、え〜何を書いてあるかさっぱり分かりません。(一応笑顔)
私:すみません(えー、そーなん?)
A:1年目は高速道路の点検ですね。まーこれはいいんですけど、次からが分かりませんねー。斜面災害防止に関する・・・で3行目がこれまた一緒ですねー。具体的に何なんですか?
私:はい。すみませんでした。(やばー)1年目は高速道路の切土のり面について点検しました。他には防災点検で自然斜面や切り盛りののり面について点検させて頂きました。
B:ふーん、防災点検もしてるのね。
私:はい。2〜3年目は主に地すべりの調査解析や、急傾の調査や対策工の検討をやらせて頂きました。
A:ふ〜ん。地すべりと急傾ね。じゃー4年目からも一緒?
私:はい。ほとんど同じですが、4年目からは主任という立場になり調査計画の立案もやらせて頂くようになりました。
A:あーなるほどね。調査計画の立案もやるようになったわけね。
私:はい。
A:だったら、そういうこともちゃんと書かなきゃ!これみたら全然成長してないみたいじゃない。
私:すみません(謝ってばっかりやなぁ)
A:まー謝らなくてもいいけどね。じゃ、高速道路の点検って、地すべりとかそんなの?
私:いえ、特定のものではなくて、北陸自動車道の切土のり面について、えー確か3段切土以上のものについて点検し、豪雨の時など、まずどののり面をみて、どこをみればよいか評価しました。
A:あーなるほどね。じゃー目視?
私:はい、目視です。
A:それでは地すべりと急傾をやられているとのことですが、調査方法としてどこが違うのですか?
私:はい。地すべりと急傾は移動スピードが違います(えー!?俺は何言ってんだ。ちょっとおかしなってると思った)。地すべりはゆっくり動きますし、急傾はどさっと崩れます(まだ言ってる・・・)。ですので、地すべりは歪計や傾斜計や水位計など観測計器をつけて、一般的には観測しますし、急傾は、例えば岩盤であればゆるみゾーンはどれほどか、切土するとすると何割くらいがいいか調査します。(何とか質問の答えになったと実感。Aも観測計器の設置のところで大きくうなずいてたし・・・)
A:う〜ん、それでは他に何か(二人を見る)
B:では、この経験論文ですが、何かたんたんとやった業務っぽく感じるけど、なんか技術士の論文として何か弱い気がするけど、どこがいいとこなの?
私:(えー経験論文もダメ出しからなのかー)はい。いいところは、樹木の根がもつ斜面安定効果を期待し、一般的には法枠プラス鉄筋挿入と思われるところを鉄筋挿入だけにしたことで、法枠分のコスト縮減ができましたし、環境低減も、いや、環境負荷の低減もできました。(なんか声が震えてると感じた。自分で焦ってる感じが分かる)
B:ふ〜ん。じゃー山にはどこでも木が生えてるけどそういうところも法枠いらないの?
私:いえ、木があるからOKではなくて、今回の現場ではケヤキやオニグルミがはえてましたので、これらは深く根が生える特徴を持った、まー深根性、直根性の木でしたので、安定していると判断しました。
A:ふーん。ケヤキなんてどこでもはえてるんじゃない?
B:うん、うん、じゃーケヤキがあれば大丈夫なの?
私:いえ、ケヤキだから大丈夫とかではなくて、高木や中低木や下草などバランスよくはえてるのが重要です。
B:ふんふん、じゃーそこはバランスが良かったってことね?
私:はい。
A:えー地すべりもやっておられるようですけど、やっぱり石川県は富山との境に多いの?
私:いえ、数で言えば能登で多いです。特に外浦側、えー、能登の外側です。(なんか外っぽい手振りをしながら)
A:あー能登ね。
私:はい。能登には千枚田という観光地もあるくらいですから。
A:はい、はい。能登は食べ物がおいしいんじゃないの?フフフ(笑み)。やっぱりカニですか?能登はなんなの?ズワイとか?
私:えー、香箱がおいしいです。(やばっ、つい香箱って言ったけど、それは越前か?橋立か?能登じゃなかったかも・・・)
A:えっ、香箱ってなに?
私:(おっ、知らないのか、ラッキー)小ぶりなんですけど、身が締まっており、雌のカニで赤子とかミソとかが非常においしいです。
A:えっ、雌なの?取ってもいいの?
私:えっ!?解禁になってるんでいいと思うんですけど・・・(えー?普通に食べてるし、いいだろー)
A:えー、雌ってだめだろー。
私:いや〜・・・(首をかしげながら)
C:(Aにむかって)今の時期は大丈夫です。(小声でよく分からなかった)
A:あっ、そうなの。そっかー、おいしそうだねー。おっと、よだれが出ちゃった。(Bにむかって)じゃー、今度石川県で全地連やろうか?うんうん、いいねー。あれっ?この間石川県行かなかった?去年どこだっけ?
私:えー・・・、福岡かどこか・・・?(だんだん小声で。実際よく知らない。なんか会社のポスターに福岡って文字が書いてあった。それは地すべりか全地連か、しかもいつのことか覚えていないが)
A:うーん、そっか、まだか・・・。え〜他に何か・・・
私:(おっ、もうおわりころか?)
C:経験論文ですけど、根の密度とかはいいの?密なこととか、粗なとことか・・・?
私:はい。一般的にこれらの木は、根っこは(手を広げながら )葉っぱの広がり分くらいは根が広がっていると考えられますので、現場は遠くから見ると土がみえなくなるくらい葉っぱが生い茂っていましたので、、全体に(ここらへんから自信なさげな感じのしゃべりになってしまった)根がはってると言いますか、大丈夫と言いますか、まっ、密な状態でした。と判断しました。
C:・・・(無言)
A:それって定性的だねー。
B:定量的な評価ってできないだろうしねー
A:まだそんなことされてないよね?
私:はい。まだそこまでされていません。これからの課題であります。例えばサンプリングして強熱減量をはかるとか・・・
A:・・・(やや笑顔)
B:(小声で)ふん、ふん。
C:・・・、高さはどれくらい?
私:10mくらいです。あっ、直高です。
C:・・・
A:勾配は?
私:約50度です。
A:うーん、10mで50度ねー。やばくない?なんかすべりそうだよねー。う〜んイメージができないんだけど。
私:(えー?ここはなんて答えれば正解なんだろう?大丈夫ですって言い切るのもなぁ。でも危ないともいえないしなー・・・)
A:これ、いつしたの?
私:去年です。
A:現場行った?
私:はい。施工直後は踏み荒らしの影響で、プレートがみえていましたが、夏場を過ぎてから下草も繁茂して目立たなくなりました。分かってる人が見ないと、対策工がしてあるとか分かりません(やばっ、うけ答えがちんぷんかんぷんか?前から準備してた答えを言ってしまった)
A:そっか。崩れてないなら大丈夫か。う〜ん、なんか木が揺さぶられて危ない気がするけど・・・
私:はい。そういうリスクもあります。ありますが、そういうリスクを保有しながら鉄筋挿入工で抑止してますので、安定と評価しました。
A:ふ〜ん・・・
C:じゃー、計算してると思うけど木の重量とか考えたの?
私:(あっ、やばっ、考慮しても良かったなぁ)いえ、考慮してません。
A:え〜、ほかに何か・・・
B:・・・
C:・・・
私:(おっ、そろそろか・・・)
A:それではっと・・・、Uの設問で、玉村さんはアイソスタシーについて答えてますよね。
私:はい。(やばっ、いまだによく分からねー)
A:えー、海の上に浮かぶ氷河のようなとか書いてますけど、それってイメージであって、定義じゃありませんよね。
私:はい。わかりやすく説明すると・・・
A:そうそう、素人にね・・・。じゃー勉強してきた?(笑顔)
私:(笑顔で)はい。プレートが、リソスフェアが、アセノスフェアの上に・・・(あれ?これって同じことじゃ・・・)乗って・・・、えー、あのー、あれ?・・・
A:そんなリソスフェアがアセノスフェアに乗ってだといっしょだよ。
私:はい。あれ?すみません。頭が真っ白になってしまいまして・・・。すみません戻って勉強しなおします。
A:えっ!?勉強してきたのに降参するの?
私:あっ、ブーゲ異常・・・(かなりパニック状態)はい。すみません、帰って勉強します。
A:えっ!?降参するの?
私:・・・(多分うなだれてたと思う)
A:じゃー、恒例の質問をします。技術士にはしなくてはいけない義務や、責務があるんですけど、分かりますか?説明して下さい。
私:はい。・・・(えっ!?出てこないぞ。かなりパニック状態なんだと感じる)・・・義務は・・・「名称表示の場合の義務」、「守秘義務」、「信用失墜行為の禁止」の3つです。責務は「資質向上の責務」、「公益確保の責務」の2つです。
A:それでは、最初に答えてくれた名称についてですけど、どういうことですか?
私:はい。技術士として仕事をするとき、自分の専門分野以外を名乗ってはいけない・・・、えー、専門分野を偽ってはいけないということです。(おっ、Aがめっちゃ笑顔だー)
A:そういうことですね。それでは、えー、資質向上についてですが、これからそれについてどうしますか?
私:はい、これまでもしてきたことですが、講習会に積極的に参加したり、機会があれば自分の経験を発表していきたいと思います。
A:そうそう。君みたいな若い人が全地連とか、地すべり学会とか、地すべり対策技術協会とか・・・アルスさんは入ってるでしょ?(私がうなずく)。そういう場で発表して欲しいんだよ。
私:はい。がんばります。あのー、全地連ではないですけど、北陸地質調査業協会では2度発表させてもらいました。(あー、これをもっと早く言えば、こんなに突っ込まれまくらなくてすんだかもなぁ・・・)
A:ほー。
私:今後も発表していきたいと思います。
A:そうか。がんばってね。今度石川行くから。(すっごい笑顔)
私:はい。(ふぅ〜、終わったー)
C:えー・・・
私:(えっ!?Cさんまだあるのぉー)
C:資質向上ですが、あなたは地すべりをしているようですけど、それにはいろいろ安定計算とかありますが、どういう勉強をしてますか?
私:はい。地すべりの計算は、現在2次元解析が主流ですが、実際の地すべり現象は3次元ですので、3次元での物のとらえ方が非常に大事です。ですので、解析も3次元でしていきたいと思っておりまして、今、ホフランド法とか修正ホフランド法とかについて勉強しております。
C:(うんうんとうなずく)
私:(おー、Cが始めてほほえんだような気が・・・)
A:それでは以上です。お疲れ様でした。
私:ありがとうございました。(立ち上がって、荷物を持って再度)ありがとうございました。(ドアにむかうと、自分を案内してくれた人がいる!?しかも、座ってる。気がつかなかったぁ〜。あー俺って相当緊張してたんだなー。で、その人にむかって)ありがとうございました。(ドアを開け、閉める前に)失礼しました。(こんな挨拶で良かったかなと思いながらドアを閉めた。すぐに時計を見ると、16時ジャストだったので、みっちり30分かー・・・、これってどうなんだろう・・・)
自己評価:合格かどうかは五分五分の感じである。カニの話の時はいい感じか?とも思ったが、義務や責務の質問の前のアイソスタシーのやり取りが非常にまずかったと思う。特に、「降参するの?」が非常に嫌である。周りの人は30分はあっという間だったらしいが、私は何回かもう終わりか?と思ったので非常に長く感じた。また、業務経歴票は具体的に書く必要があることを痛感した。
////////////////総合技術監理部門////////////////////////
口頭試験【総合技術監理部門・下水道】
試験官:2名
A氏:年配、50代と見える、国交省の方か、
B氏:かなり若い感じの方(30代前半もしくは20代後半?)
1.業務経験でふさわしい点について説明してください(A氏)
○○市の出向以後、部下ができ、その管理業務が発生しました。また、それまでの詳細設計業務に加え、費用対効果分析や圧送方式と推進工法のLCC比較など高度なトレードオフを解決すべき内容が増加しました。今回の記述論文の内容もその一つです。さらに、専門の技術士取得後一年して、会社が資格のある者を前面に立てる方向に転換し、現在、課長の位置を担っております。これにより年上の部下を管理する点が増え、このためますます管理技法が必要となっております。
2.記述論文の内容ですが、実際にどのような点に工夫したのですか(A氏)
人的資源管理で総括管理責任者の調整を行い、道路設計者をリーダーとしたものの、記述論文にあるように、道路設計の方向へ誘導されがちで、全体最適となりませんでした。そこで業務内でPDCAをまわして改善しようとしたものの、工期遅延にありました。その対策としてある時点で変更対応を打ち切りしてメジャーな変更内容のみ対応して3月末の工期に間に合わせました。マイナーな変更内容について、そこから工事が開始される2ヶ月間の中でチェックを行うことにより、工事現場で問題が出ないよう工夫しました。
3.実際にどのようなことをしたのですか。(B氏)
今回の場合、本組合設立や道路詳細設計など上流工程が遅れ、それが下流工程にある下水道設計に影響を与える構図で、そのまま待っていると工期に間に合わないという内容でした。よって業務を想定して先行して行いました。例えば、道路の中心線と道路範囲は都市計画で決まっているため、これは変更にならないですが、道路表面高や、道路排水の形などはその都度、変更になっていく要素でした。この結果、下水道の管路高さはそれらを想定して計画しました。結果的にマンホールの高さが変わるという程度の内容も多いですが、なんとなく全体的に混沌としている点で非常に気持ちの負担が大きい点がありました。
4.今回の記述論文は、前回の試験の時と同じものですか。(A氏)
違います。前回は、○○市の出向前に設計した業務が、出向後、どのように施工現場で解釈され変更されていくかを開削工法の補助工法の観点からまとめたものです。ただ章立てなど論文の書き方は再利用しています。
5.総合監理ということについてどう考えていますか。(B氏)
総合的俯瞰的に見るという観点は非常に重要だと思います。厳しい競争の中、今後、コンペやプロポなどの案件を行う必要がありますが、その時に必要な要素であるとも思います。コンサルへの提案能力向上への期待が高くなっている中、ますます必要だと思います。
6.技術士取得後、これまで2年で新たな向上はありましたか。総合監理との違いはどうですか。(B氏)
技術士取得後、総合技術監理体系を学び、例えば、それまでのたたきあげOJTにより学んだ管理技術が感覚的経験的であることを感じました。それを体系化する機会になり非常に整理されました。すべてのことを経験できればよいですが、それができないため、知識により広い視野をもつ観点で勉強になったと思います。
また、専門のときは深く掘り下げるという発想でしたが、総合監理の場合、5つの管理観点、そしてトレードオフという概念により広く見るという点で、業務の「垂直、深さ」と「水平、広さ」のように非常に違う視点を得ることができたと思います。今後も有効に役立てると思います。
7.最近、異常気象が起こっています。地球温暖化や例年にない降雨などがあります。しかし50mmにも対応できていないとか、実際には100mmも降るなどいろいろなことが起こっています。こういった内容を例えば市長さんに意見を聞かれた場合、どう提案をしますか。(A氏)
(地球温暖化対策と勘違い)一般世間的にはよく知られていない内容として下水道処理場は非常に多くのエネルギーを消費します。これを省エネすることが炭酸ガスの抑制になります。また、発生汚泥からメタンを取り出し有効利用することや、風力発電などクリーンエネルギーの採用も可能です。
8.地球温暖化ではなく雨水対策についてどうですか。(A氏)
従来、下流河川の流量を増やすとか、ポンプ場を建設するなどしてきたわけですが、最近は、貯留浸透施設の設置が有効策として行われています。私の住む○○市でも正しい事業名は忘れましたが、まちなかなんとかという新世代下水道事業で貯留浸透を利用した整備を行っています。
9.そういったものは時間がかかりますが、すぐにするといった場合はどうでしょうか。(A氏)
緊急時の対策ですか。(そうです)。緊急時の対策はソフトとハードに分けて、ソフト対策としては、どこが危険かといった点を整理するハザードマップや、その地域住民への降雨状態の情報提供、避難訓練で、ハード対策はその危険度にあわせて施設整備を行うといったものを提案すると思います。(どうにもならず・・・、おそらくこの試験官は緊急雨水対策関係事業の専門家の可能性あり)
10.低価格入札の問題がありますが、どう思いますか。(A氏)
厳しい競争環境の中に大変な情勢と思います。私は選択の方向として2つがあると考えました。第一に業務効率を上げて価格低下に対応できるだけの体力をつけること。第二に付加価値を積み上げてゆくことで総合評価を受ける方法です。私は後者を選択したいと考えています。値下げ合戦にならないよう、付加価値重視、総合的な評価での落札者決定へ働きかけることが必要であると考えています。そのためにも総合技術監理の考え方が重要であると思っています。
11.もしもデータの改ざんなどを指示されたらどうしますか。(A氏)
幸いにして今までそのような経験がないです。もしもそういわれた場合、まず、その内容をよく整理すると思います。例えば、人命に関わるもの、また、技術的には可能だが法律などの枠組みの上でできないもの。前者については、安全第一の観点からどう危険か、後者の場合、コンプライアンスの観点からどの法律にひっかかるのかを、くりかえし説明すると思います。上司の方の同席をお願いするなども有効と思います。また、工事までに時間のある物件の場合、担当が代わったときに再提案する方法もあると思います。(試験官笑)。これは現場的な方法ですが、設計が終わった物件に付加価値をつけるため再提案を行う時に有効な点を経験しており、今回の内容にも使えるのではないかと思います。
12.そうですか。ではCPDについてどうでしょうか。(A氏)
今回、この試験を受けるにあたって、科学技術振興機構のウエブラーニングプラザを受講しました。地方にいると、受講機会は制限され、かといって東京などへ講習に行く場合、時間や費用のコストに対して見合う効果があるのかという問題があります。そのため、上のようなE−ラーニングの方法は積極的に利用したいと思います。また、各省庁のウエブ情報の閲覧、専門雑誌の講読、地元の技術交流会への出席など、現在までも行っていますが、今後も継続して行いたいと思います。その他、技術士の他部門の受験や経営管理を学ぶために中小企業診断士のような試験を目指すことも考えています。
13.他にはどうですか。(A氏)
実際にCPDとしてはカウントしていませんが、昨今の技術者倫理情勢をみた場合、CPDの考え方に、倫理面を高くするため学校教育でいうボランティアを含めてはどうかとも思っています。これは、技術面ではなく、例えば、現在、北陸で大雪ですが、除雪作業をするとかも含めてです。厳しい財政事情の中、市民と公共事業体のコラボレーションが必要とされる昨今、技術士やコンサル企業の自発的な意識の高い公益活動が今後、重要ではないかと考えています。
(試験官が試験官に、他何かありますか。これでいいですかという確認をしあった後、これで終了ですということになった)
【感想】
専門知識を問う問題で、試験官の意味するところをくみ取れず、食い違いが発生してしまった。実際のところ設問の意味が分かったとしても、緊急時の雨水対策についての事前知識がなく、答えようがなかった。ただ逆に考えた場合、この雨水対策部分は、今必要とされている業務分野であるということを示すようにも思った。帰る道すがら考えたところ、来年度予算の中にも、公共投資の整備重点計画の「安全」の観点、浸水対策が重点化されていると思った。