| 土壌汚染浄化のための調査法 | |
| 第10回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会 http://www.gepc.or.jp/10kenkyu/annai.html 日時 2004年 7月14日(水)〜16日(金) 場所 大阪国際交流センター (〒543-0001大阪市天王寺区上本町 8-2-6) URL http://www.ih-osaka.or.jp/ 主催 (社)地盤工学会、(社)日本水環境学会、日本地下水学会、(社)土壌環境センター |
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| 上記マンガの、アニメーションGIFはこちらです。 (1)メッシュ法の場合 (2)EVS探査法の場合 マンガのシナリオは、「この調査結果の違いが工場経営者にもたらす影響(フィクション)」です。 |
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| <趣旨> 土壌汚染防止法で定められている土壌汚染調査法は、あくまでも「人間の健康を害する恐れがある土壌汚染が存在するかどうかを調査するためのもの」、です。指定調査機関の講習会などで、さかんに法令通りの調査法をするようにとの指導がありますが、これも上記の目的のためのものです。 注意しなければならないのは、「土壌汚染浄化のための調査は、法令の調査手法とは違う」ということです。ここを勘違いしているために起こるトラブルが報告されています。トラブルとして最も多いのが、「調査して浄化工事をはじめたが、水を汲み上げはじめると、調査時にもなかったような高濃度の汚染物質が上がってくるし、いつまでたっても薄まらない」というものです。土壌汚染は、工場跡地などで行われるため、基本的に民間のビジネスベースでの話です。「マニュアル通りのやり方でやったけどもうまくいかなかった」、ということが言い訳として通用するところではありません。 |
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| なぜ、このようなことが起こるのかというと、答は簡単です。「土壌汚染浄化工事のための調査を行っていなかったから」という単純なものです。土質屋さんや地質屋さんが、地層や土層を取り扱うような感覚で土壌汚染を取り扱うと、メッシュ調査法で精度良く汚染分布が把握できると誤解しがちです。相手は化学物質なので、地層や土層のようなわけにはいきません。 |
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| どう違うのかというと、化学物質は狭い範囲に密集しがちであるということです。そして、濃度は指数的に変化しますので(桁違いにという意味)、狭い範囲の高濃度箇所に、汚染物質の大半が存在するということが平気で起こります。そうすると、この高濃度密集域を事前に知っておかないと、工事の計画も工費の調達もうまく行かなくなります。具体的には、工期はメチャメチャ延びて、工費は当初想定の何倍にもなってしまいます。 |
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| 日本よりも20年早く土壌汚染に取り組みはじめたアメリカでもおそらく同じ問題にぶつかったのだと思います。EVS(Environmental Visualization System)には、この汚染物質の密集帯を探すためのツールがあります。できるだけ少ない調査本数で、一番濃い場所を見つけるという優れものツールです。 |
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| メッシュ法とEVS探査法の具体的な違いは、下記論文にまとめてあります。 ■3次元空間解析による汚染地盤の調査数量と汚染量の信頼性について http://www.ohta-geo.com/tech_rep/20031002_Uncertainty_Analysys.pdf ■Confidence of Soil Contamination Plume Estimation Using Three Dimensional Geostatistical Analysis http://www.ohta-geo.com/x/hayashi/download/ctech/EVSpaperEnglish.pdf |
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| 正直言って、EVS探査法は行政の方々にはあまり喜ばれていません。その理由は、「調査責任」の問題です。土壌汚染防止法で定められているメッシュ法を軸として、どんどんとメッシュを小さくしていく方法を用いるのが最も妥当で、瑕疵責任を問われない方法だという思いがあるようです。しかし、上記論文でもわかるように、この方法だと非常に多くのボーリング調査が必要になるだけでなく、高濃度箇所を探せない確率が高いのです。なにをもって「瑕疵責任」と考えるかの違いを感じます。民間ベースでそのような手法を用いると、上記のマンガのように、金を払ってもらえなくなりますので、最も大きなビジネス上の瑕疵が発生します。 |
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| EVSについての詳しい資料は、下記からもご覧いただけます。 EVS Presentation http://www.ohta-geo.com/evs.htm |
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| 土壌汚染は、ジュリア・ロバーツの映画「エリン・ブロコビッチ」で紹介されているように、アメリカ発祥の公害問題です。 EVSは、そのアメリカで育った環境用に特化したソフトウエアですので、土壌汚染に関して出てくる様々な問題解決がツールとして組み込まれています。 民需は、資本主義社会でのビジネスですので、マニュアル通りにやったけどうまくいきませんでした、ということが通用する場所ではありません。具体的にはメッシュ法で土壌汚染浄化の計画を立てるのは、あまりにもリスクが大きすぎます。マニュアル通りだから不可抗力、などの言い訳が通用するのは一部の公的な仕事だけです。地質調査業界の一縷の望みの土壌汚染分野に参入したはいいけれど、民事の損害賠償対象となる仕事で大きく躓かないように気をつけて下さい。 そのためには、土壌汚染発祥の地のアメリカで長年揉まれ、EPA(米国環境保護局)などで使われているEVSがお勧めです。単に3次元可視化ツールとして使っても十分凄いのですが、環境調査に使うとなお凄い、というしろものです。 |
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